リックスは、食品工場外壁の黒カビ問題に終止符を打つべく、ドローンと協力洗浄剤を組み合わせた食品工場向け高所外装洗浄工法「スカイWash工法」の全国展開を開始した。従来の足場を組む高圧洗浄と比べ、工期は4〜5日、総費用は約半額に抑えられる。
リックスは、全国ドローン技術協会の技術基準に準じ、食品工場向け高所外装洗浄ソリューション「スカイWash工法」の全国展開を開始すると2026年2月27日に発表した。新工法は、黒カビや黒ずみを強力に除去する洗浄剤とドローン高所高圧洗浄技術を融合させた食品製造施設などを対象とした外装衛生対策システム。
食品製造現場では、HACCP運用の高度化により内部衛生管理は年々強化されている。一方で、外壁や屋根部の黒カビ繁殖、高所配管上部の洗浄未実施、足場設置による異物混入リスク、洗浄作業時の操業停止などの課題が放置されがちだった。特に外装部のカビは、景観問題にとどまらず、胞子飛散や衛生監査で指摘されるリスクを内包している。
しかし従来工法では、「コスト」「安全」「操業制限」の壁により、定期対策が困難だった。
スカイWash工法は、黒カビの菌糸に浸透して除去する成分を配合し、素材を傷めにくい国産洗浄剤を使用し、高圧水では除去が難しかった頑固な黒カビを効率的かつ確実に処理する。さらに食品関連施設に対応した仕様(食品工場内でも使用されている殺菌洗浄剤)となっており、SDS(安全データシート)の提出も可能だ(排水は法令基準内処理対応)。
ドローン高所洗浄によるメリットは、ピンポイント噴射制御で人が入れない/届かない/危険な箇所でも安全に非接触で施工できる点にある。足場も組む必要がなく、工場の操業停止も最小限に抑えられ、工場周辺動線も遮らない。そのため、労災リスクの低減、施工期間の短縮、総コストの削減、監査対応力の向上につながる。
リックスが現地調査で算出したモデルケースでは、外壁面積1000平方メートルの工場だと、足場組みの従来工法が20日間で300〜500万円掛かっていたところ、スカイWash工法の工期は約4〜5日で済み、総費用は180〜300万円と約50〜60%に収まる。
施工は全国ドローン技術協会と協業し、認定事業者が全国で施工対応する。また、技術統一基準に基づく品質を保証する産業ドローン運用事業者との連携体制を強化し、食品工場向け専用施工ネットワークも構築する計画だ。
今後は、外装点検(赤外線解析/高解像画像解析)+定期洗浄を組み合わせ、“外装衛生管理パッケージ”を展開する予定だという。
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