170人規模のDX推進体制 新菱冷熱がRevitとACCで進める「次世代施工DX」BIMによるデータ主導型のプロセス変革(1/2 ページ)

建設業界が人手不足と生産性停滞という二重の壁に直面する中、新菱冷熱工業は「次世代施工DX」を業務変革の要に掲げ、施工プロセスの抜本的な再設計に踏み出した。その中心となるのが、従来の「現場集中型」から、RevitとBIMの共通データ環境となるACC(Autodesk Construction Cloud)を活用したデータ連携による「組織的施工型」への移行だ。

» 2026年03月18日 16時35分 公開
[川本鉄馬BUILT]

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 オートデスクは、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで、建設業/製造業のトレンドや事例を紹介するイベント「Design & Make Summit Japan 2025」を2025年7月に開催した。本稿では、新菱冷熱工業による「次世代施工DXに向けた新菱冷熱の挑戦」のセッションを振り返る。

 講演では、デジタルトランスフォーメーション推進本部 副本部長の斎藤佳洋氏が業界課題と新菱冷熱工業のDXの基本構想を説明し、BIM課長の酒本晋太郎氏が現場で動き始めた具体的な施策を紹介した。

約170人規模で進める新菱冷熱工業のDX体制と構想

 まず斎藤氏は、国内建設業の年齢構成の歪みと生産性伸び悩みを示し、従来の「現場集中型」から、バックオフィスやオフサイト拠点に業務を分散する「組織的施工型」への移行が不可避と指摘した。そこで施工業務をDXの中心に据え、「デジタル化、工業化、組織化」を柱にプロセスを再設計し、BIMを中核となる手段と位置付けた。現在はAutodesk RevitとACC(Autodesk Construction Cloud)を用いたデータ連携による「目指すべき現場の姿」を描き、それを鏡として多様な施策を実行している。

 斎藤氏に続く酒本氏は、青写真を現場に落とし込む実装フェーズとして、社内のDX推進体制の新設、ACCの「指摘事項」による承認ワークフロー改革などを解説した。オフサイトユニットの標準化と自動作図、進捗の可視化と経営レベルの意思決定も可能なダッシュボードにも触れ、さらに人材育成にも言及した。

左から、デジタルトランスフォーメーション推進本部 副本部長 兼 デジタル推進企画部長 斎藤佳洋氏、デジタルトランスフォーメーション推進本部 デジタル推進企画部 BIM課長 酒本晋太郎氏 左から、デジタルトランスフォーメーション推進本部 副本部長 兼 デジタル推進企画部長 斎藤佳洋氏、デジタルトランスフォーメーション推進本部 デジタル推進企画部 BIM課長 酒本晋太郎氏 写真は全て筆者撮影

業界課題から“データでつながる現場”を目指す

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