セブン‐イレブン・ジャパンは、福岡県福岡市に、地域材を使用した木造店舗をオープンした。従来の店舗と比較して建築や解体などにおけるCO2排出量を約15%削減できる見込みだ。店舗に使用した木材全般はナイスが調達/加工した。
セブン‐イレブン・ジャパンは2024年8月29日、福岡県福岡市に、福岡市産を主とした国産木材を使用し、太陽光発電設備や蓄電池、省エネ設備を備えた次世代環境配慮型店舗「セブン‐イレブン福岡ももち店」をオープンした。店舗に使用された構造材や羽柄材、内外装材などの木材全般の調達と加工は、ナイスが担当した。
セブン‐イレブン・ジャパンによると、従来の軽量鉄骨工法と比べて、店舗の建築と解体などにおけるCO2排出量を約15%削減できるという。
また、新店舗は屋根上やカーポート上に太陽光パネルを設置した他、蓄電池設備や省エネにつながる店内設備などを採用しており、店舗運営における電気使用量とCO2排出量を、いずれも2013年度対比で約50%削減できる見込みだ。
新店舗では建物の躯体や内外装に国産木材を使用している。主に地元の木材を活用しており、構造材のうち、約4割が福岡市産材、約3割がその他の九州産材だ。店舗全体における木材使用量は33.76立法メートル。
外装の木製ルーバーには、表層圧密加工を施したナイスのオリジナル木材製品「Gywood」、外壁には自然な木目の立体感と陰影が特徴的な「凸凹Gywood」を採用した。
セブン‐イレブン・ジャパンは今後も、木材の地産地消や地域資材の循環、森の再生を進めるとともに、環境に配慮した店舗の拡大を図るとしている。
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