三井住友建設は、上越自動車道でのトンネルインバート補強工事で、トンネル工事省力化技術SMC-Tunnelingシリーズの「クイックreインバート」を初適用した。
三井住友建設は2024年8月26日、トンネル工事の省力化技術SMC-Tunnelingシリーズの「クイックreリインバート」を、上信越自動車道「閼伽流山(あかるさん)トンネル」上り線補強工事に初適用したと発表した。
クイックreリインバートは、供用中のトンネルでの更新/追加施工で、従来の土留め工で使用する親杭横矢板工法ではなく、オープンピット工法による連続したU型土留めを設置する。適用により、インバート施工に先行して設置する走行/追越車線間の土留め杭が不要になり、車線規制を伴うインバート補強工事の施工期間を短縮できる。
無振動かつ無騒音の小規模メッセルシールド機を使用するため、狭あいな作業箇所や車線規制など制約条件下での施工も可能だ。
今回、クイックreリインバートを初適用した閼伽流山トンネルの上り線は、既設舗装が路面隆起しており、インバートの追加施工の必要があった。
2区間で357メートルでクイックreリインバートを適用し、このうち168メートルの区間では土留めとインバート施工に要する工期を従来工法と比較して約35%短縮した。
現場適用にあたっては、東日本高速道路などの関係者を対象に現場を公開し、改善点を確認した。三井住友建設は今後、新工法のさらなる現場適用を図っていく。
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