戸田建設、福井県越前市でデジタル活用による周遊実態調査を実施産業動向

戸田建設とscheme vergeは、福井県越前市で、デジタルクーポンを活用した周遊実態調査を行う。取得したデータは、地域資源を活用した周遊や地域経済を活性化するプロモーションの施策/改善策の提案に活用していく。

» 2024年08月28日 11時00分 公開
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 戸田建設は2024年8月23日、北陸新幹線「越前たけふ」駅周辺エリアの活性化を目的に、観光客へのアンケート調査や、デジタルクーポンを活用した周遊実態調査を行うと発表した。

 戸田建設は現在、福井県越前市の官民連携プロジェクトのパートナー企業として、越前たけふ駅周辺でのスマートシティー事業を推進している。2022年度には「地域・社会課題解決アイデア共創コンテスト」を開催し、最優秀賞を受賞したスタートアップ企業のscheme vergeとともに、エリア活性化に向けた取り組みを行っている。今回の調査もこの一環として観光需要をリサーチし、結果に基づき、将来需要を検討していく。  

イベントで使用されるクーポン イベントで使用されるクーポン 出典:戸田建設プレスリリース

 調査では、モノづくりのまち越前市からさまざまなクラフトの魅力を伝えるイベント「千年未来工藝祭」(2024年8月24〜25日)の来場者に対し、越前たけふ駅周辺エリアの観光客の需要を把握するためのアンケート調査を実施。回答者には1000円分のデジタルクーポンを付与する。

 また、scheme vergeが開発したエリア活性化プラットフォーム「Horai(ホーライ)」を活用して、イベント前後の回遊促進策の効果を検証する。

 両社は、アンケート調査とデジタルクーポンによるデータ収集をもとに、県内外からのイベント来場者の周遊、消費行動の習慣や好みなどを分析する。取得したデータは、地域資源を活用した周遊や地域経済を活性化するプロモーションの施策/改善策の提案に活用していく。

 両社は今後も、継続的なデータ取得を行い、地域の特性や強みに合わせたエリアマネジメント施策を実施していく。

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