戸田建設は、最大30億円の投資枠を新たに設定し、スタートアップ企業を支援する。新規事業の創出、事業の多角化などにつなげていく狙いだ。
戸田建設は2024年5月30日、スタートアップ投資、連携活動の強化を目的に、2026年度までの3年間で最大30億円の投資枠を設定すると発表した。新規事業の創出や事業の多角化、グループの主力事業強化などを目的に、これまでの建設業サプライチェーンにはなかった有力なスタートアップ企業との連携を加速させる。
投資先は、建築や土木、不動産、再生可能エネルギーなど戸田建設のグループ主力事業に関して、価値共創や顧客の課題解決に共同で取り組める企業を対象とする。投資分野は、(1)顧客が抱える課題への貢献、(2)スマートシティーやウェルネスに寄与するサービス、(3)建設業界の発展に貢献する技術/製品/サービス――の3分野。
企業の成長ステージでは、「シード」「アーリー」「ミドル」「レイター」の全てが対象で、投資地域は日本と米国が中心だ。
戸田建設は2020年、スタートアップ企業との関係性構築を専門に行う部門を設置し、主に国内と北米のスタートアップを中心に製品/サービスの検証や、共同実験などに取り組んできた。2020年から2024年3月までのスタートアップ投資/連携活動第1期では、10社4ファンドへの投資を実行した。
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