コンクリ打設時の床スラブ厚さを1人で測定、竹中工務店とレンタルのニッケンが開発製品動向

レンタルのニッケンと竹中工務店は、作業者1人でコンクリート打設時の床スラブ厚さを計測できる測定器を共同開発した。

» 2024年08月26日 11時00分 公開
[BUILT]

 レンタルのニッケンは2024年8月19日、竹中工務店と共同で、コンクリート打設時の床スラブ厚さを単独で計測できる「デジタルスラブ厚測定器」を共同開発したと発表した。製品の生産やレンタル、販売は、レンタルのニッケンが担当する。

単独によるスラブ厚さ測定が可能、デジタル表示で視認性も向上

 コンクリートスラブ打設中のスラブ厚さは、主にレーザーレベルと受光器を用いた天端レベルによる確認が行われている。スラブ厚さを直接測定する方法としては、スタッフ棒やスケールをスラブに挿入して確認する方法があるが、アナログ表示されるものが一般的で視認性が低い。また記録用の写真として残すために、撮影者など複数人で作業を実施する必要があるなど、業務負担が大きいことも課題だった。

 今回、両社が開発したデジタルスラブ厚測定器は、本体重量2.7キロと軽量な上、自立測定が可能で、スラブ厚さの測定から記録まで1人で行える。また、測定結果はデジタルで表示され、Bluetooth連携により、Excelによる測定データの出力も可能だ。

 両社は今後、さらなる開発と改良を進めるとともに、同製品の普及展開を図る。

「デジタルスラブ厚測定器」の製品概要 「デジタルスラブ厚測定器」の製品概要出典:レンタルのニッケンプレスリリース

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