東京センチュリーと建機メーカーの諸岡、伊藤忠商事は、北米で諸岡製の建機などを拡販する業務提携契約を締結した。北米では建設業界の持続的な成長や樹木整備機器の市場拡大などが見込まれており、3社は連携して、北米市場での諸岡製品の拡販を推進する。
東京センチュリーは2024年6月13日、建機メーカーの諸岡、伊藤忠商事と、北米で諸岡製の建機や木材破砕機などの販売を強化する業務提携契約を締結したと発表した。
契約に基づき、東京センチュリーは米国のグループ会社を通じて、諸岡製品に関する販売やファイナンス、メンテナンスなどの各種サービスを提供する。諸岡は製品や部品の供給、伊藤忠商事は北米市場に関する情報提供と貿易や物流改善に向けた提案を担うなど、各社が連携して北米市場での諸岡製品の拡販を推進する。
東京センチュリーは中期経営計画で、国際事業分野の事業戦略として、収益性の高い北米ニッチ市場での取り組みの拡大を掲げている。これまで、グループで小型建機や樹木整備機器の販売からアフターサービス、レンタルなどの総合サービスを提供するFMI Equipmentと、リース/ファイナンス会社のAP Equipment Financingのリソースを掛け合わせ、リース/ファイナンスから販売とアフターサービスまでワンストップで提供するサービス体制を構築してきた。
一方、諸岡は、キャリアダンプ(不整地運搬車)をはじめとする建設機械や木材破砕機などの製造、販売を手掛ける。北米の建機市場は物価高の影響を受けながらも、建設業界の持続的な成長、インフラ投資や修繕での堅調な需要が予測されている。林野の火災防止や環境保護需要の高まりを背景とした樹木整備機器の市場拡大も見込まれ、諸岡製品への需要が期待できる。
3社連携により米国で諸岡製品を拡販するとともに、東京センチュリーでは国際事業分野の重要戦略エリアである米国での事業拡大を加速する考えを示した。
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