GRIFFYと村本建設が開発した配筋検査ARシステム「BAIAS」と、福井コンピュータの土木施工管理システム「EX-TREND武蔵」が連携した。BAIASで取得した計測結果を、EX-TREND武蔵に取り込むことで、国交省に電子納品する出来形管理図表として出力できるようになった。
エコモットの連結子会社GRIFFYは2024年5月22日、建設業向けCADメーカーの福井コンピュータが提供する土木施工管理システム「EX-TREND武蔵」と、村本建設と共同開発した配筋検査ARシステム「BAIAS(バイアス)」が連携したと発表した。
BAIASは、鉄筋コンクリート構造物の配筋検査が1人で完了するシステム。iPad ProのLiDARセンサーやカメラを活用して、鉄筋の本数や径(太さ)、間隔を計測し、国土交通省実施要領の全計測項目に対応している。設計図と計測結果を比較可能な帳票出力、ダブル配筋計測機能、鉄筋かご計測機能、「重ね継手長」や「定着長」の計測に適した2点間計測機能、レイアウトを自由に変更できる電子小黒板機能を実装済み。
BAIASで得られた鉄筋の本数や径、間隔、かぶり厚さなどの計測値を、EX-TREND武蔵の「出来形管理プログラム」に取り込み、国土交通省などへ電子納品する出来形管理図表への出力が可能となる。配筋検査の作業時間を50〜70%削減し、連携により検査プロセス全体の効率化が実現する。
これまで、BAIASで出力する帳票フォーマットは独自の様式のため、国土交通省などの発注者へ提出する出来形管理図表の様式への対応が必要だった。今回の連携で、BAIASの計測値をXML形式でEX-TREND武蔵に取り込めるようになり、発注者へ提出する出来形管理図表の作成までのワークフローが効率化する。また、EX-TREND武蔵で登録した設計値をXML形式でBAIASにインプットすることも実現し、計測実施にあたっての設計値の登録作業がより簡単になった。
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