ザハ・ハディドの特徴を捉えた住宅デザインをAIが生成 mignの画像生成サービス：AI

mignは、生成AIで学習したデザインの特徴を踏まえた画像を生成する「stylus」の提供を開始した。数十枚以上の画像をアップロードすると、画像の特徴を解析し、そのデザインを踏まえたイメージが生成できる。

[BUILT]

　mignは2024年5月10日、生成AIで学習した建築デザインの特徴を踏まえた画像を生成する「stylus（スタイラス）」のβ版をリリースした。生成AIの活用により、自社のデザイン方針に沿ったイメージパース作成の手間が削減する。

生成AIで建築デザインの特徴を学習し、提案用の画像を生成

サンプルではザハ・ハディド（Zaha Hadid）氏が設計する建築物の特徴をAIが学習してデザインした住宅　出典：mignプレスリリース

　建築デザイナーはデザイン作成時に自社のデザイン方針を踏まえるなど、特定の特徴を踏まえてパースを作成することが多い。しかし、それでは新規作成や修正などの際には、デザイナーがイチからアイデアを出さなければならない。

　stylusは、もともとある画像事例のデザインの特徴を踏まえて、画像を生成するため、自社のデザイン方針に沿って、デザイン提案などが簡単にできるようになる。

サンプルではザハ・ハディド（Zaha Hadid）氏の画像31枚（著作権フリー）を使用。その学習用画像の一例　出典：mignプレスリリース

　使い方は、最初にデザインの特徴をAIに学習させたい、これまでの事例画像を20枚以上アップロードする。その後、ユーザーがAIに指示するキーワード「モダンな美術館」や「モノトーンの住宅インテリア」「落ち着いた雰囲気のインテリア」といったプロンプトを入力することで、アップロードした画像の特徴を捉えた画像を生成。生成した画像は、ダウンロードしてデザイン提案などに生かせる。

プロンプトで「モダンな美術館」とAIに指示して、生成された画像　出典：mignプレスリリース

　料金は月額制で、1カ月あたりの生成可能画像数、1月あたりのファインチューニング数（アップロードした画像の特徴を踏まえた画像生成モデルの生成）で異なる。最安プランは月額75ドルで、生成可能画像数は300点／月、ファインチューニング数は3点／月、招待できるユーザー数は無制限となっている。別途で、ニーズに応じてカスタマイズ対応するエンタープライズプランも用意されている。