大末建設は、案件情報から竣工までのデータを一元管理する独自プラットフォーム「DXS(大末DXシステム)」を開発し、本格運用を開始した。
大末建設は2024年4月15日、案件情報から竣工までのデータを一元管理する自社の独自プラットフォーム「DXS(大末DXシステム)」を開発したと発表した。プラットフォーム上に「営業DXS」「施工DXS」「経営DXS」の3つのメインシステムを構築し、今後は各DXSや蓄積したデータを業務に活用することで、業務変革を進める。
DXSはベトナムのIT大手であるFPTの協力により開発し、2024年4月1日から本格運用を開始した。クラウドサービスをベースに構成し、これまで社内に点在していた多様なデータをDXS内の統合データベースに一元的に格納して一気通貫で管理する。3つのDXSを利用してそれぞれの業務プロセスを革新することで、収益性を向上しながら、顧客や市場の満足度向上を目指す。
営業DXSは、営業プロセスでの即時概算見積もりを可能にし、過去のVECD(バリューエンジニアリング、コストダウン)提案実績を検索できる機能などを備えた。プロジェクトの計画立案を加速し、顧客からの特命受注の比率や、受注時の粗利益率の向上を図る。
施工DXSは、施工プロセスの品質、工程、原価の統合的な管理や、施工におけるナレッジの蓄積と検索を可能にし、施工する建物の価値の向上と、完工利益率の改善を進める。
経営DXSでは、経営管理プロセスでの業績モニタリング、施工不具合の予見を可能とする。ミスによる利益逸失を防ぎながら利益を最大化するとともに、迅速で的確な適時開示を推進する。
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