日立製作所は、スマートビル事業の拡大に向けて、入退室管理システム事業をビルシステムビジネスユニットに集約する。入退室管理システム事業の再編により、関連製品やサービス競争力の強化を図る。
日立製作所は2024年3月18日、スマートビル事業の強化に向けて、入退室管理システム(ACS:Access Control System)事業をビルシステムビジネスユニット(BU)に集約すると発表した。
2024年4月1日付で、インダストリアルデジタルBUのACS事業をビルシステムBUに統合する。また、インダストリアルデジタルBUの中核子会社である日立産業制御ソリューションズのACS設計/開発/製造機能を、会社分割により、ビルシステムBUの中核子会社である日立ビルシステムに承継する。これにより、スマートビルの重要な構成要素であるACSの製品/サービス競争力を高める。
ビルシステムBUでは、多様なオフィスニーズに迅速に対応するため、ビルの稼働や利用状況のデータを一元化するビルIoTソリューション「BuilMirai(ビルミライ)」を中心としたスマートビル事業を展開している。インダストリアルデジタルBUが手掛ける総合型入退室管理システム「秘堰(HISEKI)」などのACS事業を統合することで、BuilMiraiを基盤としたスマートビルシステムを構成する製品ラインアップを拡充するとともに、ACSの開発リソースを集約し、製品開発力を強化する。
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