積水ハウスは、業務用車両の電動化を推進の一環として、ZEBオフィスの豊橋支店にEV向けクラウド型充電制御サービス「EV オートチャージ」を導入した。
積水ハウスは2023年10月17日、業務用車両の電動化の一環で、ZEBオフィスの1つ「豊橋支店」に、オムロン ソーシアルソリューションズと双日、日商エレクトロニクスが提供するEV向けクラウド型充電制御サービス「EV オートチャージ」を導入したと発表した。
日中に稼働した電気自動車(EV)は、翌朝までにバッテリーを満充電にする必要があり、帰社後のEVへの一斉充電は電力需要の集中を加速させる恐れがあった。使用者には、電力ピーク(デマンドピーク)の発生による契約電力高騰のリスクもはらんでいた。
EV オートチャージは、施設内の電力需要を把握した上で車両の残充電量を常時把握し、電力消費の少ない適切なタイミングに残充電量の少ない車両を優先して分散充電できる。必要操作はEVにプラグを差すだけで複雑な操作はない。
今回は、分譲地「コモンステージミラまち」内にある豊橋支店の駐車場に充電器を導入するとともに、支店で利用する業務用車両をガソリン車から電動車へ切り替えた。支店には「積水ハウス オーナーでんき」により、顧客の住宅で買い取りした太陽光発電の余剰電力が供給されており、その電力をEVに充電して使うことで、ガソリン消費で排出していたCO2がゼロとなる。
積水ハウスは、現在グループ全体で業務用車両を約1万1千台保有し、業務用車両によるCO2排出はスコープ1、2合計の約3割にあたる。2022年2月から、電気自動車のパイロット導入にも着手し、普及に向けた検証を進めている。2030年までには業務用車両の100%電動化達成を目標としており、今回の豊橋支店を皮切りに、他支店においてもEVの業務用車両を増やし、現在約11%の電動化率を計画的に向上させていく計画だ。
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