ブースには、長年、測量機器アクセサリーを製造・販売してきたマイゾックスらしい、痒いところに手が届く製品が多数展示されていた。
測量機器のデジタル化が進むいま、最近、問い合わせが多いのが、意外にもスマートデバイスホルダーだという。担当者は、「現場機器でスマートフォンやタブレット端末を使用する場面が増えてきた。ただし、スマホや端末の操作で手がふさがってしまうと現場作業の効率を下げることにもなりかねない。当社は、さまざまな機種に対応する、両手が自由に使えるようになるデバイスホルダーを用意している」と話す。
また、2023年6月下旬に販売を開始するフレキシブル石突「フレックスポインター」も、現場での細かい困りごとに配慮した商品だ。フレックスポインターは、トータルステーション(TS)測量に用いるプリズムを取り付けるポール下端に球軸のネジを付け、計測部位に合わせて、角面用、側天面用、面用の3つから選択したベースに取り付けて使用するアダプター。ポールとベースとを球軸でつなぐために、多彩な場面での使用に応え、固定ネジを調整することでポールを自立させられる。
「こうした製品は小さなアイデアだが、間違いなく生産性向上につながる。今後も当社は、“痒いところに手が届く物作り”を大切にしていく」(担当者)。小さな効率化の積み重ねで、全体の生産性向上を目指すマイゾックスの商品開発力に、今後も注目したい。
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