CSPI-EXPOで注目を集めたドローン測量施工管理や熱中症対策

» 2023年06月14日 10時00分 公開
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 日立ソリューションズは「第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2023)」(会期:2023年5月24〜26日、幕張メッセ)に出展し、「ドローン測量」「デジタル計測」「位置情報活用」のテーマで現場業務の省力化や安全性向上を実現するソリューションを提案した。

クラウドベースのドローン測量サービスで、施工進捗管理をトータルサポート

 ブース内ドローン測量の展示エリアでは、建設現場を3D化するクラウドサービス「DatuBIM(ダチュビム)」を訴求した。DatuBIMは、ドローンで撮影したデータをクラウドにアップするだけで3Dモデルを生成し、Webブラウザで計測から分析までの作業が完結するSaaSサービスだ。イスラエルのDatumate(ダチュメイト)が開発し、日立ソリューションズが日本での販売代理店を担っている。

 3Dモデルには距離や面積、体積、断面などの計測機能、時系列での比較機能が備わっており、施工進捗(しんちょく)の履歴をさかのぼれる。ドローンデータだけでなく、トータルステーションやレーザースキャナーによる測量データも一元管理できる。

 DatuBIMで作成した3Dモデルに設計段階のBIM/CIMモデルを重畳表示する機能を実装し、公共事業のBIM/CIM原則適用に対応。他システムとの連携によって国土交通省の出来形管理要領に対応した電子成果品を出力することも可能となっている。

 ドローン測量データを扱うサービスの多くは、高額なワークステーションでの複雑な操作が必要なため、属人的な利用になりがちだ。DatuBIMであればWebブラウザで作業が完結するため導入コストを抑えられ、どこからでもクラウドのデータにアクセスできるので情報共有もしやすい。

 ドローン航行や撮影を代行するSpaceGrabの協力の下、ドローン飛行から電子納品までを支援するサービスも用意し、ドローン測量業務をトータルで提供することが可能となった。

 料金は利用者数や写真枚数で異なり、管理者1人、データ参照者1人、写真1万枚までの場合は年額68万円(税別)。

「DatuBIM」を訴求した「ドローン測量」の展示エリア 「DatuBIM」を訴求した「ドローン測量」の展示エリア

デプスカメラ搭載タブレットでワンオペ計測を実現

 デジタル計測のコーナーでは、三井住友建設と共同開発し、2023年4月13日に提供を開始した「ロックボルト配置間隔計測システム」をコンクリート壁のモックアップを使って実演した。

 対象物までの距離情報を測れるデプスカメラを接続したタブレットで撮影するだけで、同計測システムはロックボルトの配置間隔を自動計測する。現場導入が進む「鉄筋出来形自動検測システム」の技術を応用したサービスだ。

 トンネル内のロックボルト計測は通常、2人一組で高所作業車に搭乗してメジャーで配置間隔を測る。同計測システムであれば作業員1人で済み、高所作業車が要らないため転落リスクもなくなり、2分の1の省力化効果が実証されている。

 システム利用料金(タブレットとカメラを除く)は月額5万円(税別、直販価格、最小契約6カ月)。

「ロックボルト配置間隔計測システム」のデモの様子 「ロックボルト配置間隔計測システム」のデモの様子

“熱ストレス”の見える化で、現場の熱中症対策をサポート

 位置情報活用で注目を集めたのは、「作業者安全モニタリングシステム」。ヘルメットに装着した各種センサーで作業者の位置やバイタル、周辺環境の各種情報を計測し、LTE-M経由でクラウドにアップする。現場監督はWebブラウザでデータを確認して、遠隔で作業者の安全を確保できる。

 “熱ストレスレベル”の検知は、温度や湿度の暑さ指数、脈拍、活動量などを基に自覚症状のない熱中症リスクを客観的に評価して管理者に通知する。ヘルメットタイプは着け忘れがなく、フル充電で数週間稼働するため、年々酷暑が増す夏季の有効な熱中症対策として期待されている。

 他にも、加速度センサーによる転倒・転落の検知や作業者自身がデバイスのボタンを押して異常を伝えるアラート発報などの機能が搭載されている。

 センサーデバイスは1個5万6250円(税別)で、月額のシステム使用料が別途かかるが、夏場だけの短期利用といった使い方も可能だ。

「作業者安全モニタリングシステム」の展示 「作業者安全モニタリングシステム」の展示

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提供:株式会社日立ソリューションズ
アイティメディア営業企画/制作:BUILT 編集部/掲載内容有効期限:2023年6月22日