現場の作業ステータスを解析する手法を共同で研究、Cellidと大林組AR

Cellidは、大林組とともに、大林組の建設現場で、Cellid独自の空間認識技術「Cellid SLAM」を用いて、現場の作業ステータスを解析する手法を共同で研究し、開発する共同研究契約を締結した。

» 2022年12月16日 07時00分 公開
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 Cellidは、大林組とともに、大林組の建設現場で、Cellid独自の空間認識技術「Cellid SLAM(セリド スラム)」を用いて、現場の作業ステータスを解析する手法を共同で研究し、開発する共同研究契約を締結したことを2022年10月25日に発表した。

Cellid SLAMが出力する位置の誤差や向きの誤差を定量評価

 Cellidでは、単眼カメラの映像を活用し、カメラの3次元位置情報を取得するサービス「Position Finder(ポジション ファインダー)」を提供している。

 Position Finderは、建設業などで位置情報を取得するソリューションとして使用されていたGPSやビーコンが抱えている「高さ情報が取得しにくい」「GPS環境下でしか使えない」「電源供給が必要である」といった問題の解消で役立つ。

Cellidと大林組が現場の作業ステータスを解析する手法を共同研究 出典:Cellidプレスリリース

 今回の共同研究では、建設工事で、作業員が装着したARグラスやウェアラブルカメラの映像を解析し、作業ステータスの解析を行う手法を開発することを目的としている。

 具体的には、作業員の位置情報を正確に取得することをゴールとする。そのため、Cellid SLAMが出力する位置の誤差や向きの誤差を定量評価し、実用化することを目標としている。

 なお、Cellidでは、ARグラスのハードウェア「Display Module(ディスプレイ モジュール)」と空間認識を行うソフトウェアのCellid SLAMを提供し、Cellid SLAMはARグラスだけでなく、汎用カメラでも実装可能で、産業別のソリューションとしても展開されている。

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