「サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)」第2回採択決定:産業動向
国土交通省は先導的な技術の普及啓発に寄与する「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)」の第2回採択プロジェクトを、長谷工コーポレーションの「スマートホームシステムを導入した未来住宅創造に向けた居住型実験住宅」に決定した。
国土交通省は、先導的な技術の普及啓発に寄与する「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)」の第2回採択プロジェクトを決定した。
国土交通省による本事業は、IoT技術などを活用し、住宅や住生活の質の向上に資する取組テーマに該当する住宅・サービスの、実用化に向けた課題・効果などの実証を行うプロジェクトを支援する。第2回は、2022年8月5日から同年9月16日の期間に公募し、2事業者から応募があった。
今回は、長谷工コーポレーションの「スマートホームシステムを導入した未来住宅創造に向けた居住型実験住宅」が選ばれた。事業提案者は長谷工コーポレーションと長谷工リフォーム。システム構築と分析は、NTT DXパートナーおよびブレインスリープが協力する。
本プロジェクトでは、照明、温湿度、映像をIoT機器で制御し、照明や空調、香りなどの要素が睡眠の質に与える影響をセンサーによる運動量やバイタルデータと、アンケート結果により検証する。さらに、顔認証カメラ・スマートロックを活用したシステムの実用性も検証。防犯対策の充実や物流効率化へ貢献する狙いだ。
IoT技術などの概要 出典:国土交通省プレスリリース
2022年度にシステムを構築し、2023年度には検証・分析を実施。2024年度に最高の睡眠空間の提案、顔認証カメラ・スマートロックを活用したサービス提案を行うとしている。
- マンホールをIoT計測しAIで異常検知など、下水道新技術9件を国交省が研究対象に採択
国土交通省は、2019年度のB-DASHプロジェクトと下水道応用技術研究の対象として計9件の新技術を採択した。B-DASHプロジェクトとは、新技術の研究開発および実用化を加速することで、下水道事業における低炭素/循環型社会の構築やライフサイクルコスト縮減、浸水の対策、老朽化対策などを実現し、企業による水ビジネスの海外展開を支援することを目的に、2011年度よりスタートした下水道革新的技術実証事業を指す。
- 国交省、「令和2年度住宅生産技術イノベーション促進事業」を5件採択
国土交通省は、住宅建築分野の生産性向上に貢献する技術開発を新規採択し、「令和2年度住宅生産技術イノベーション促進事業」として結果を公表した。採択されたのは、適正地盤構造設計らによる提案など計5件。
- 2020年度の建設投資は前年度比3.4%減の63兆1600億円、国交省
国土交通省が発表した資料「2020年度 建設投資の見通し」によれば、国内の建設投資は、1992年度の84兆円をピークに減少基調となり、2010年度には1992年度の半分程度にまで減少したが、その後、東日本大震災からの復興などにより回復傾向に転じている。2020年度は、2019年度の補正予算などに関連する政府建設投資が見込まれることから、63兆1600億円になる見通しだ。
- インフラ分野のDXを実現するアクションプランを策定、国土交通省
国土交通省は、インフラ分野のデジタル・トランスフォーメーションの取り組みを横断的に推進するために、個別施策の目指す姿と工程などをまとめた「インフラ分野のDXアクションプラン」を策定した。インフラ分野のDXアクションプランでは、インフラでDXを実現するために、国土交通省が所管する各分野の施策を洗い出し、インフラ分野のDXを達成する取り組みと実現する「具体的な工程(2025年度まで)」や「利用者目線で使える事項」をまとめた。
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