三菱地所は、オーストラリアのシドニーに位置する「Circular Quayエリア」で、建設会社のLendleaseと平安不動産とともに開発を進めていたオフィスビル「180 George Street」が竣工したことを公表した。180 George Streetの足元には、広場や商業施設の整備を進めており、2023年度に順次開業する予定だ。
三菱地所は、オーストラリアのシドニーに位置する「Circular Quay(サーキュラー・キー)エリア」で、オーストラリアの不動産・建設会社であるLendlease(レンドリース)と中国の大手金融グループ傘下の不動産会社である平安(ピンアン)不動産とともに開発を進めていたオフィスビル「180 George Street(ジョージストリート)」が竣工し、稼働を開始したことを2022年11月25日に発表した。
開発地のCircular Quayエリアでは、三菱地所が、Lendleaseと平安不動産とともに、大規模開発事業「Sydney Place(旧名称:Circular Quay Tower)」を進めており、Sydney Placeの一環で、180 George Streetは建設された。
180 George Streetは、世界有数の建築事務所であるFoster Partners(フォスターパートナーズ)が設計した高さ263メートルのオフィスビルで、オフィス貸付面積は約5万5000平方メートルとなっており、内定率は80%を超え、テナントとしてはSalesforceやJLLなどのグローバル企業が入居する見込みだ。
建物の1〜3階には、Investible(インヴェスティブル)が運営するインキュベーションオフィス「Greenhouse」が入居する。
オフィスビルの足元には、約965平方メートルを超える広場と商業施設を整備する。広場の地下には、シドニー初の公共サイクリング施設を建設し、シャワールームやロッカーなども設け、ウェルビーイングなワークライフを支援。
さらに、以前から当該地にあった飲食施設「Jacksons On George」をリニューアルし、ルーフトップテラスやレストラン、モダンなパブなどを配置して、賑(にぎ)わい空間を創出する。
環境配慮に関して、180 George Streetには、LED照明や人感センサー、館外の気候に応じて開閉する自動ブラインド、電気自動車のカーシェアサービスなどを導入する。こういった取り組みにより、環境認証「WELL Shell and Core rating」や「Green Building Council of Australia's Design & As Built 6 Star Green Star」を取得しており、環境認証「NABERS Energy 5.5 Star」の取得も目指す。
180 George Streetは、地上55階建てで、延べ床面積は約6万730平方メートル。所在地はオーストラリア ニューサウスウェールズ州 シドニー市。設計・施工はLendlease Buildingが担当し、着工は2018年で、竣工は2022年9月30日を予定している。
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