NTT西日本は、鉄筋結束ロボット「トモロボ」を開発した建ロボテックとともに、建設ロボットの遠隔操作やオペレーション支援環境の構築に向けた共同実験を開始する。
NTT西日本は、建ロボテックと建設ロボットの遠隔操作やオペレーション支援環境構築に向けた共同実験協定を2022年9月26日に締結し、建設現場の労働力不足の解決を目指して実証実験を開始する。実験期間は同年9月26日から2023年3月31日まで。
超高齢化と少子化が課題の日本では、人手不足が深刻な状況にある。総務省の労働力調査などによると、特に建設業界では2030年に建設技術労働者が約130万人不足する可能性があり、魅力的な産業への転換と国内外問わずあらゆる人が参画できる環境の構築が急務となっている背景がある。
今回の共同実験では、建ロボテックの鉄筋結束ロボット「トモロボ」の自律性を高めるため、横移動機能や機構開発の実施、追加機能を実装するほか、リモートオペレーターがロボットを遠隔で制御、操作するために必要なクラウドロボティクス基盤を構築する。
現在、現場作業員が作業を止めて対応していたレーンチェンジや方向切り替えなどのロボット操作業務を遠隔で実施することにより、現場作業を削減。建設業界になじみがなくても現場作業支援を遠隔で行える仕組みづくりに取り組む。
NTT西日本は、トモロボへの映像伝送機能の実装支援やユーザー拠点とクラウド型ロボティクス基盤を接続するネットワーク環境の構築など、建ロボテックは遠隔オペレーターの操作UIの開発や実証環境の準備と調整などをそれぞれ担当する。
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