そこで、新型のうるさらXでは、業界最大レベルの除湿量を達成する「パワフル除湿運転」が行えるだけでなく、加湿・換気性能を強化し、清潔性対策でエアコン内部の排水経路に「銀イオン抗菌剤」を備えた。さらに、新機能として、パワフルな除湿で低湿度環境をキープしつつ、カビの繁殖を抑制する「しつどクリーン運転」を搭載し、従来モデルも完備している「しずか」モードの運転音を10%低減した。
具体的には、新型では、従来機と同様に多段階電子膨張弁を実装し、除湿のモードを可変する「リニアハイブリッド方式」を実現して、空調の負荷に合わせて熱交温度を可変させて除湿できるようにしている。熱交温度を最適化しつつ大風量でも室温を低下させないパワフル除湿運転も行える。
ダイキン工業の斎藤氏は、「新型のうるさらXは、パワフル除湿運転により、1時間あたり1800ミリの除湿量を達成し、従来モデルと比較して1.2倍の除湿が行え、ルームエアコンとしては業界最高クラスの除湿量を誇り、室内の湿度を50%以下にする時間は、従来モデルと比べて、20%短縮している」と話す。
しつどクリーン運転では、部屋内の湿度を50%以下に保ち、カビの繁殖を抑える。しずかモードでは、従来モデルと同等の加湿・換気量を保ちつつ運転音を10%減らした。
加湿・換気性能の強化に関して、新型では、独自開発した、風量を維持しながら音を低減する吸音マフラーを取り付けることで、機体内部の通風量がアップしても騒音がほとんど発生しないようにし、加湿量と風量を向上した。吸音マフラーは、通過する音の波長と反対の波長を発生させて打ち消す構造を採用している。
さらに、加湿モード「うるる加湿」では、運転音は従来モデルと同等で、機体内部の風量タップをパワーアップし、加湿ヒータに新制御方式を導入することで、加湿量を強化しただけでなく、使用する加湿換気ユニットでも取り組む風量を向上し、給気換気量を高めた。
銀イオン抗菌剤は、エアコン内にある銀イオンホルダーに設置され、微量ずつ溶出し、手入れが難しいドレンパン内部の水分を抗菌する。なお、清潔性については、従来モデルと同じく、抗菌剤を添着した抗ウイルスフィルターや室内ファンに金属イオン糸の薬剤を練り込んで加工した防カビ加工ファン、加湿水と結露水で洗浄するストリーマ水内部クリーン機能を持つ。
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