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» 2020年01月30日 07時00分 公開

3DCAD:改修工事で有効な新設備CADソフト「FILDER CeeD」、青焼き図面から3Dモデル化 (1/2)

ダイキン工業の設備CADソフト「FILDER」シリーズはこれまで、「FILDER Rise」「FILDER Cube」の順に発売され、中小設備会社を中心に累計6000社で導入されている。同社は、従来品の優れた機能を踏襲しつつ、近年増加する施設の改修工事で力を発揮する「FILDER」シリーズの新バージョンを開発した。

[遠藤和宏,BUILT]

 ダイキン工業は2020年1月30日、設備CADソフト「FILDER」シリーズの最新版となる「FILDER CeeD」をリリースした。同製品の特徴や利点などについて、ダイキン工業 電気システム事業部 営業部 HASグループ 課長の佐藤庄司氏と同部 開発・技術部 HAS開発グループ グループリーダーの中西勇夫氏に聞いた。

なぞった部分を3Dモデル化

 FILDER CeeDの最も優れた特徴は、従来のPDFデータの読み込み機能を拡充し、紙の青焼き図面から3Dモデルを作れることだ。この機能は竣工から20〜30年経過した建物を改修工事する場合、青焼き図面しか保管されていないケースが多く、デジタルデータ化に手間がかかるというユーザーの声を反映し、搭載した。手順は、青焼き図面をスキャナーでPDFデータ化した後、FILDER CeeDで読み込むことで、自動で経年劣化により生じた汚れやシミなどのノイズを除去するとともに、色と角度を補正して視認性の高い図面データを生成する。

青焼き図面のPDFデータ(左)とFILDER CeeDで自動補正した青焼き図面のデータ(右)
ダイキン工業 電気システム事業部 開発・技術部 HAS開発グループ グループリーダーの中西勇夫氏

 次に階作成機能を用いて、建物の階数や階高、床厚、天井高などを入力することで、各階層のシートが自動生成される。続いて、躯体トレース機能で、建築図上の柱や梁(はり)、壁線をカーソルでクリックしながらなぞることで、階作成機能でインプットした天井高や柱の高さなどのデータを基に、なぞった部分を3Dモデル化できる。この3Dモデルを各フロアのシートへコピーすることで、複層階の3Dモデルを構築することも可能だ。

 ダイキン工業の中西氏は、「通常、青焼き図を3Dモデル化するためには、2D図面の内容を確かめ、三角スケールで壁の長さなどを計測し、それらの情報を入力しなければならない。だが、FILDER CeeDは任意の部材をカーソルでなぞるだけで、簡単に3Dモデルが立ち上がる。3D化した図面上に、空調機械などの3Dモデルを置けるため、設計段階で、どういう設備をどこに配置すればいいのかといった検討を簡単に短時間で行える。作成した3Dモデルはプレゼンの資料にも使えると考えている」と説明した。

階作成機能
躯体トレース機能で壁線をなぞり(左)、なぞった箇所が3Dモデル化される(右)
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