プロロジスは、岡山県岡山市で計画を進めていた賃貸用物流施設「プロロジスパーク岡山」を開発する。開発地は中四国エリアの全域と関西・山陰地方への配送に対応し、プロロジスパーク岡山は、入居企業の業態やニーズに合わせてBTS型(特定企業専用)あるいはマルチテナント型のいずれにも応じる物流施設として計画を進め、幅広い業種を対象に入居企業を募集する見込みだ。
プロロジスは、岡山県岡山市で計画を進めていた賃貸用物流施設「プロロジスパーク岡山」を開発することを2022年10月6日に発表した。
開発地は、山陽自動車道と瀬戸中央自動車道が結節する「早島インターチェンジ(IC)」から約3.5キロの場所にあり、山陽自動車道「倉敷IC」から約9キロの地点に立地し、2時間圏内に中四国エリアの主要都市(広島県、岡山県、倉敷市、福山市、高松市、高知県)がある。
東西の大動脈である国道2号(山陽道)にも近接し、岡山市の中心部から約30分のエリアにあり、倉敷市の中心部にも約20分で到達できる他、開発地がある早島地区は、関西と中四国における各大都市圏の中間点に位置しており、山陰方面への配送もカバーしているため、中四国エリアの物流ハブとして適している。
また、1986年に完成した流通業務団地「岡山県総合流通センター」内に立地し、24時間・365日の操業にも対応しているだけでなく、標高が高く地盤の良いエリアにあり、水害と液状化のリスクは低く、防災性にも優れる。一方、岡山市は、政令指定都市で、通勤想定範囲内には約95万人が居住しており、雇用を確保しやすい。
プロロジスパーク岡山は、地上4階建てで、BTS型(特定企業専用)や複数企業で使えるマルチテナント型のいずれにも対応する。
建物は、冷凍冷蔵倉庫や重量物に耐えうる床の仕様を採用し、庫内空調設置などにも応じ、入居企業の物流作業と搬出入の効率向上を考慮し、1階に両面バースを導入して、庫内中央部に将来拡張可能な複数台の垂直搬送機を設置する見込みだ。
さらに、マルチテナント型物流施設とする場合はスロープを設け、3〜4階は保管効率が高いメゾネット仕様とすることで、最大4社程度の利用を想定している。
BCP対策に関しては、入居企業の事業継続性や地域の防災性向上にも配慮し、施設内に、緊急地震速報システムや衛星電話、非常用発電機、給水設備といった防災設備を備え、災害時の事業継続を後押しする。なお、ESG推進のために自家消費の太陽光発電設備やEV充電設備を搭載し、LED照明の導入なども検討している。
プロロジスパーク岡山は、地上4階建てで、延べ床面積は約3万3000平方メートル。開発地は岡山県岡山市で、敷地面積は約1万6000平方メートル。着工は2024年で、竣工は2025年を予定している。
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