羽田空港付近でマルチユース対応の物流施設が着工、プロロジスリテール&ロジスティクス

プロロジスは、東京都大田区で開発を進めている都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京大田1」の起工式を2022年2月25日に開催した。

» 2022年03月04日 13時00分 公開
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 プロロジスは、東京都大田区で開発を進めている都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京大田1」が2022年2月に着工したことを同月25日に発表した。

車で約15分のエリアに品川と大井町

 開発地は、東京都大田区内陸部に立地し、首都高速「羽田」出入口から約9分の場所にあり、羽田国際空港に近く、産業道路である国道131号に面しており、交通利便性に優れる。

 さらに、車で5分圏内には約8万人が居住し、車で約15分のエリアには品川と大井町があり、車で約30分の地域には武蔵小杉、日吉、川崎、横浜などが位置し、即日配送やラストワンマイル拠点としても役立つ。

「プロロジスアーバン東京大田1」の立地イメージ 出典:プロロジスプレスリリース

 プロロジスアーバン東京大田1は、地上4階建ての都市型物流施設で、全フロアに、オフィスビルと物流施設の機能性を持たせ、長尺物の保管、医療機器や業務用印刷機なといった重量物のショールーム兼配送拠点、音響・映像スタジオ、ダークストア※1など、マルチユースに対応する施設とする。

※1 ダークストア:ネットスーパーの実店舗とは異なるネット販売専用の物流センターで。建物の外観は物流施設であるが、内部は実際の店舗と同じように商品が陳列され、消費者が来店することはないのでダークストアと呼ばれている

「プロロジスアーバン東京大田1」の完成イメージ 出典:プロロジスプレスリリース

 加えて、倉庫内に水回り設備を設置できるようにし、セントラルキッチンとプロトタイプの開発拠点、デモルームの併設など、既存のオフィスや物流施設・工場の垣根を超えた新たなビジネス拠点に仕上げる他、約330平方メートルからの利用に応じ、各階に事務所を併設し、2階〜4階は、倉庫にも空調を搭載する見込みだ。

 具体的には、1階は、延べ床面積が約840平方メートルの倉庫で、低床バースを備え、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下有効高さ4.5メートルを確保し、上階倉庫への共用荷さばきスペースを設ける。そのため、ECフルフィルメントセンターや即日配送・ラストワンマイル配送拠点の併設に最適なフロアとなる。

 2階は、延べ床面積が約1200平方メートルの倉庫で、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、梁下有効高さは3.7メートルになる見通しだ。水回りの配置にも対応し、ショールームやセントラルキッチンのニーズに応えられ、事務所も倉庫同等の床荷重1平方メートル当たり1.5トンとし、倉庫との一体利用も可能な汎用性ある仕様とする。

 3階は延べ床面積が約1000平方メートルの倉庫を配置し、4階は延べ床面積が約640平方メートルの倉庫を完備する。3〜4階の層はいずれも床荷重は1平方メートル当たり1.0トンで、梁下有効高さは3.0メートルとなる。また、2階と同様に、水回りの設置が可能で、ルーフバルコニーを取り付け、入居者がリフレッシュスペースとして使えるようにする。

「プロロジスアーバン東京大田1」の3〜4階のルーフバルコニーのイメージ 出典:プロロジスプレスリリース

プロロジスアーバン東京大田1の概要

 プロロジスアーバン東京大田1は、S造地上4階建てで、延べ床面積は5038.48平方メートル。所在地は東京都大田区北糀谷1-12で、敷地面積は2013.15平方メートル。着工は2022年2月で、竣工は2023年2月を予定している。

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