茨城県古河市で延べ12.1万m2の物流施設を開発、プロロジスリテール&ロジスティクス

プロロジスは、茨城県古河市で、大規模なマテハン設備の導入や自動化にも対応するマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」の開発に着手した。

» 2021年12月02日 09時00分 公開
[BUILT]

 プロロジスは、茨城県古河市で、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」を開発することを2021年10月14日に発表した。

1区画あたりの最大賃貸面積は約3万平方メートル

 開発地は、圏央道の「五霞インターチェンジ(IC)」と「境古河IC」から約10分の場所にある北利根工業団地内で、関東地方のほぼ中央に位置し、国道と高速道路を利用して、東西南北の主要都市、港、空港まで車で約1時間のエリアにある。

 さらに、東北道からダイレクトにつながる加須エリアからも約10キロと近く、関東全域のみならず東日本における広域配送拠点としても適す他、圏央道に接続する東名、中央、関越、東北、常磐、東関東の自動車道も使用しやすく、東北方面と関西方面へのアクセスも容易だ。

「プロロジスパーク古河4」のアクセス 出典:プロロジスプレスリリース

 加えて、東北道に隣接する新4号国道から車で約3分の地域に存在し、新4号国道は、古河エリアから国道16号につながる「庄和IC」までの全区間が片道4車線以上に整備され、都心部方面への交通利便性に優れる。

 プロロジスパーク古河4は、地上3階建てで、最大6企業の入居に対応し、最小賃貸面積は約1万2200平方メートルとする。そして、広い敷地を生かして、1区画あたりの最大賃貸面積を約3万平方メートルとし、効率的なオペレーションを実現。施設内の南北2カ所には、スロープを設け、1〜2階は約140×210メートルのフロアに両面バースを備え、3階には約170×240メートルの大平面を確保する見込みだ。

「プロロジスパーク古河4」のイメージ 出典:プロロジスプレスリリース

 2〜3階は、保管効率を重視したメゾネット形式とし、梁(はり)下有効高は6.3〜8.6メートルとして、日用雑貨や消費財などの高積みやラックの4段積みも行えるように仕上げ、一般的な5.5メートルの天井高に比べて保管効率を高める。

 施設内には、入居者用のカフェテリアやコンビニエンスストアも整備し、安全な保管場所の需要が急増している化粧品やアルコール類などの管理も可能な小型倉庫を敷地内に併設することで、さまざまな用途の物流ニーズに応じる。

 BCP対策としては、非常時の発電機燃料としてオイルタンクを用意し、防災センターや入居企業の事務所エリアなどへ最大約7日分の電力供給を可能とする。また、備蓄燃料は、被災による停電時に施設入居企業へ提供するだけでなく、プロロジスが運営する周辺の物流施設への移送も想定している。断水時にも約30日間トイレが使えるように給水設備も整える。

 環境配慮に関して、ES倉庫内に人感センサー付きLED照明を取り付け、屋根面には約3メガワットの太陽光発電を配置する。

プロロジスパーク古河4の概要

 プロロジスパーク古河4は、地上3階建てで、延べ床面積は約12万1100平方メートル。開発地は茨城県古河市北利根15番地で、敷地面積は約6万8300平方メートル。着工は2022年1月で、竣工は2023年3月末を予定している。

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