三菱地所は、豪州に本社を構える不動産・建設会社のLendleaseとともに、シドニーで高級住宅と五つ星ホテルの複合開発プロジェクト「One CircularQuay」の計画を進めている。着工は2023年初頭で、竣工は2027年を予定している。
三菱地所は、豪州に本社を構える不動産・建設会社のLendlease(以下、LL)とともに、シドニーで高級住宅と五つ星ホテルの複合開発プロジェクト「One CircularQuay」の事業を実施することを2022年7月15日に発表した。
三菱地所とLLの共同事業で第5弾目となるOne CircularQuayの開発地は、「Circular Quay」と呼称される「シドニーCBD」北端部の中心に位置している他、オペラハウスやハーバーブリッジに近接すると同時に、多くのグローバル企業が本拠地を構えている。
敷地の隣地では、三菱地所がLLと平安不動産とともに推進している複合開発プロジェクト「180 George Street(旧名称:Circular Quay Tower)」が2022年中に完成する予定で、当該エリアでの開発により回遊性向上や活性化が見込まれる。
One CircularQuayの施設は、主に地下6階/地上59階建ての住宅棟と地下6階/地上26階建てのホテルで構成される。住宅棟は、高さが約200メートルで、設計は建築事務所のKerry Hill Architectsが担当する。総戸数は161戸で、ほぼ全ての住戸でオペラハウスやハーバーブリッジを見られ、プールやフィットネスジムといった共用部も備える。
ホテルは、高さが112メートルで、設計は隈研吾建築都市設計事務所とCrone Architectsが担い、ヒルトンブランドの最上級「The Waldorf Astoria」が豪州で初出店する。総客室数は220室で、ルーフトップバーなども設ける。
One CircularQuayは、主に住宅棟とホテルから成り、住宅棟は、地下6階/地上59階建てで、延べ床面積は約2万9312平方メートル。ホテルは、地下6階/地上26階建てで、延べ床面積は約1万3041平方メートル。総延べ床面積は約8万6800平方メートル。用途は、住宅、ホテル、商業、駐車場で、アクセスは「Circular Quay」駅から徒歩2分。
施工はLendlease Buildingが、設計は住宅棟がKerry Hill Architectsが、ホテルは隈研吾建築都市設計事務所とCrone Architectsがそれぞれ担当し、着工は2023年で、竣工は2027年を予定している。
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