大和ハウス工業は、福岡県糟屋郡久山町で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL福岡久山」が完成したことを公表した。
大和ハウス工業は、福岡県糟屋郡久山町で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL福岡久山」が2022年7月31日に竣工したことを同日に公表した。
九州地域では、福岡県を中心にEC(電子商取引)関連の物流量が増加し、物流施設のテナント需要は高まり、迅速な拠点開設が可能なマルチテナント型物流施設の開発が相次いでいる。一方、福岡県内のマルチテナント型物流施設では、2019年6月以来、空室率0%が続いており、九州全域をカバーできる物流拠点の適地として今後も根強い需要が見込まれている。
こういった状況を踏まえて、大和ハウス工業は、福岡県糟屋郡久山町でマルチテナント型物流施設のDPL福岡久山を開発した。
開発地は、九州自動車道「福岡インターチェンジ(IC)」から約3.5キロの場所にあり、九州各地への輸配送に適している他、「福岡空港」や「博多港」から車で約25分圏内と、陸路輸送だけではなく、空路と海路の輸送にも対応する。さらに、福岡市中心部のJR「博多」駅から車で約30分圏内と職住近接の就労環境が整っている。
周辺には、製造業の工場などが立地しているため、工場で製造や加工した商品の保管場所としても使える。
DPL福岡久山は、S造地上2階建てで、マネジメントシステムや庫内管理設備など物流DXを活用した最適なサービスを入居企業に一括で提案可能。具体的には、自動搬送ロボットを用いた搬送の効率化や各種設備のIoT化による適正管理など、倉庫内のオペレーションから物流の運行管理システムまで一気通貫のサービスを提供する。庫内の最小貸床面積は9990平方メートルで、最大で2社の入居に応じる。
DPL福岡久山は、S造地上2階建てで、延べ床面積は2万1929.10平方メートル。所在地は福岡県糟屋郡久山町大字久原2162番他で、敷地面積は1万8263.80平方メートル。設計・施工は松尾建設が担当し、着工は2021年10月1日で、竣工は2022年7月31日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.