産業用ドローン開発に力を入れるDJI、セキドブースに注目の2機体が登場Japan Drone2022(2/2 ページ)

» 2022年08月01日 16時38分 公開
[加藤泰朗BUILT]
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6側面にデュアルビジョンセンサーとToFセンサー搭載

 機体の6側面にデュアルビジョンセンサーとToF(Time of flight)センサー(光を対象物に光を照射し、その反射光を検出するまでの時間差で対象物までの距離を測定するセンサー)を実装して機体の安全性・安定性を実現(検知範囲最大40メートル)。保護等級はIP45で、防塵(ぼうじん)と防水性にも優れる。

 機体の上下には、最大で3つのブレ補正のジンバルカメラ(シングル上方ジンバル、シングル下方ジンバル、デュアル下方ジンバル)を同時装着でき、総重量2.7キロのペイロードが可能だ。

「MATRICE 300 RTK」。機体上部には「CSMレーダー」、下部には「ZENMUSE L1」が取り付けられていた

 搭載できるペイロードも多彩。ブースにはその一例として、レーザー距離計「ZENMUSE H20T」、ナイトビジョンカメラ「ZENMUS H20N」、フルサイズ航空測量用カメラ「ZENMUSE P1」、航空測量用LiDAR「ZENMUSE L1」が置かれていた。

別の「MATRICE 300 RTK」に取り付けられた「ZENMUSE H20T」
「ZENMUS H20N」

 ブース担当者は、「機体上下に多種多様なペイロードが取り付けられるため、捜索救助活動、警察活動、測量、点検と幅広い用途での利用が見込まれる」と話す。

 民生用ドローンで世界市場を席巻するDJI。近年は、産業用ドローンの開発に力を入れており、それに伴いセキドにも、産業用ドローンの利用が見込まれる業界からの専門的な問い合わせが増えているという。ブース担当者は「それらの問い合わせに対応できる体制を社内に構築するとともに、日本のユーザーの窓口として、日本ならではのニーズを吸い上げ、DJIの機体開発にフィードバックする役割も担っていきたい」と意気込みを語った。

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