大和ライフネクスト、ウェアラブルカメラによる遠隔工事監理工事監理

大和ハウスグループの大和ライフネクストは、セントラル警備保障およびセーフィーと共同で、ウェアラブルカメラを用いた遠隔による工事監理業務を実施した。

» 2022年07月26日 08時00分 公開
[BUILT]

 大和ハウスグループの大和ライフネクストは2022年6月29日、セントラル警備保障およびセーフィーと共同で、ウェアラブルカメラを用いた遠隔による工事監理業務を実施したと発表した。

ウェアラブルカメラを用いた工事監理のイメージ ウェアラブルカメラを用いた工事監理のイメージ 出典:大和ライフネクストのプレスリリース

 大和ライフネクストが工事監理業務を受託したマンション(中部、東海エリア)にて、経験を有する工事監理担当者が遠隔で現場を確認した。これにより、現地訪問による進捗(しんちょく)確認や検査業務を、以前の毎週1回から隔週1回に削減している。

 発注者(管理組合)はウェアラブルカメラを用いることで、コストを削減して品質を向上できるほか、映像で工事の報告を受理可能となる。施工会社は、工事の進捗状況を工事監理会社と細やかに共有可能となり、検査工程なども円滑化できる。また、リモートでの工事監理に対応可能となるため、他社との差別化につながる。

 さらに、工事監理会社にとっては、コスト削減やフレキシブルな人員配置、受託可能なエリアの拡大、足場危険作業の低減、映像による証拠確保といった点がメリットとなる。

 ウェアラブルカメラは、セーフィー製のものを用いた。電源ボタンを入れるだけで、設定なしに動作する。

(左)ウェアラブルカメライメージ(中央)装着イメージ(右)モニタリング画面イメージ (左)ウェアラブルカメライメージ(中央)装着イメージ(右)モニタリング画面イメージ 出典:大和ライフネクストのプレスリリース

 PCやスマートフォンにより現場の映像をリアルタイムで確認できるほか、映像を共有しながら双方向で通話も可能。映像や会話内容は自動で保存されるため、作業の振り返りやエビデンスとして後に用いることもできる。

 大和ライフネクストは今後、管理員や清掃員などの日常管理や清掃ロボット、警備ロボットへの応用、点検およびメンテナンス会社との連携など、工事監理業務以外へのウェアラブルカメラの応用も検討する。

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