住友林業は、中央日本土地建物、関電不動産開発、サンケイビルとともに、米国の大手デベロッパーCrow Holdings傘下の集合住宅開発会社Trammell Crow Residentialと共同事業会社を設立し、米国ワシントン州シアトル近郊で賃貸用集合住宅の開発を進めている。
住友林業(SFC)は、中央日本土地建物(CN)、関電不動産開発(KRD)、サンケイビル(SKB)とともに、米国・大手デベロッパーCrow Holdings傘下の集合住宅開発会社Trammell Crow Residential(以下TCR)と共同事業会社(SPC)を設立し、米国ワシントン州シアトル近郊で賃貸用集合住宅の開発プロジェクトに着手することを2022年6月21日に発表した。
今回のプロジェクトでは、SFCの100%子会社SFA MF HoldingsとCNの100%子会社Chuo-Nittochi、KRDの100%子会社Kanden Realty & Development America、SKBの100%子会社SKB USAといった4社がJVを組成し、そのJVとTCRが共同出資したSPC(特別目的会社)が実施する。
さらに、SFCの100%子会社SFCアセットマネジメントがプロジェクトの取りまとめや日本企業・デベロッパーとの調整などを通じたサポート業務を担当している。
開発地は、シアトル都市圏の中でも、人口増加や雇用成長の顕著なイーストサイドのウディンビル市に位置している他、州内有数の学区で子育て世代にも魅力的な環境にある。ウディンビル市は、カークランド市、ボゼル市に隣接し、シアトル市、ベルビュー市、レドモンド市も車で30分以内の場所にあり、世界的な大企業が集まる雇用集積地への交通利便性にも優れる。
プロジェクトで開発する建物は、木造・RC造混構造で地下2階にRC造を採用し、上層の5階を木造とする。施設は、複合開発施設「Harvest」の一角を占め、周辺にショッピングモール、ブティックホテル、スパなどが整備される見込みだ。周囲には、田園風景が広がり、徒歩圏内に川沿いの小道「the Sammamish River Trail」も整えられ、自転車やハイキングで自然を満喫できる。
加えて、都市計画で市街化が抑制されている地域に隣接しているため、近辺の豊かな自然環境が永く保全されている地域に立地し、ワシントン州最古のワイナリー「Chateau Ste. Michelle」をはじめ130を超えるワイナリーやテイスティングルームがある。
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