三井不動産による大阪府門真市松生町のパナソニック工場跡地を活用した4街区から成る大規模複合街づくりで、新設する商業施設が従来の枠を超えた「ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の複合型となることが明らかになった。
三井不動産は2022年7月4日、大阪府門真市松生町で推進中の「(仮称)大阪府門真市松生町商業施設計画」を初となる「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の両ブランドが一体となった大型商業施設にする計画を明らかにした。
施設名称は、「三井ショッピングパーク ららぽーと門真(ららぽーと門真)」「三井アウトレットパーク 大阪門真(MOP大阪門真)」で、2023年春の開業を予定している。
計画地は、パナソニック本社南門真地区の跡地にあたる大阪府門真市松生町204番3他の敷地面積約11万6700平方メートル。立地は京阪本線・大阪モノレール線「門真市」駅から徒歩8分の距離で、「門真市」駅から「瓜生堂(仮称)」駅までの大阪モノレール延伸に伴い、敷地に隣接して新駅が新設される見込み。
施設の構造と規模は、店舗棟がS造地上4階建てで、東西の両側にはS造6層7段で合計約4300台を収容する立体駐車場2棟を建設。総延べ床面積は約19万6800平方メートルで、このうち店舗面積は約6万6300平方メートル。
基本設計は石本建築事務所、実施設計・監理と施工は竹中工務店、立体駐車場の施工については綿半ソリューションズ、環境デザインは船場がそれぞれ担当し、2021年10月の着工、2024年の竣工を予定している。
新施設は、同社初の「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の両ブランドを合わせた複合型商業施設として計画。「ららぽーと」でのファッションや食といった日常的なお買い物体験をはじめ、「三井アウトレットパーク」での国内外のブランドショッピングに加え、さまざまな体験型エンターテインメントを提供して幅広いニーズに応えることで、日常と非日常を融合させることを目指す。地域住民のみならず、観光ニーズも含めた広域エリアもカバーし、全く新しいショッピング体験やここでしか味わえない感動体験を提供する。
ららぽーと門真は、食やエンターテインメント関連などで1階と3階に約150店舗、三井アウトレットパーク 大阪門真はインターナショナルブランドから国内ブランドまでの約100店舗がそろい、全体で約250ものさまざまなカテゴリーの店舗を配置する予定。建物中央に位置する吹き抜けセンターコートと3階のフードコートでは、ららぽーとと三井アウトレットパークの双方の来館者がイベントや食事を楽しめる。
また、三井ショッピングパークアプリや三井ショッピングパークポイントカードを共通して利用できるなど、スマートで利便性の高い施設となるよう計画。多様な人々が集い出会うことで、活気あふれる空間を施設全体に創出し、門真市における新たなコミュニティーの拠点となることを目指す。
なお、新施設の開業に伴い、日本初の本格的なファクトリーアウトレットとして1995年3月にオープンした近隣の「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」は、2023年3月12日に閉館する。
パナソニック跡地の再開発計画では、街区を4つに分割し、今回の三井不動産によるプロジェクト以外に、2023年に開業する延べ約3.4万平方メートルの「コストコ門真倉庫店(仮称)」をはじめ、三井不動産レジデンシャルが手掛ける延べ約5600平方メートルの分譲マンション、延べ約約7700平方メートルの東和薬品オフィスビルも計画されている。
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