パナソニック ハウジングソリューションズが建材ショールームをリニューアルオープン製品動向(2/2 ページ)

» 2022年05月16日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]
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多様な小規模建築物へ導入しやすいエレベーターを展示

 ライフケア・ハウジング プロスタジオの見学会では、室内に設置された小型エレベーター「XLウェルハートVS」や「タイムラグ自閉機構付き引戸」、水平設置用連続手すり「らくレール」、タッチレス自動ドア「e-Kindoor」、高齢者施設向け大型システムバス「アクアハートF-exシリリーズ」の「AHFEX 3030」「AHFEX 3040」が紹介された。

 XLウェルハートVSは、2020年6月1日に発売された小規模建築物向けのエレベーターで、ルーム内の奥行きは、全国各自治体の「福祉のまちづくり条例」に対応する1450ミリ。特徴は、6人乗りの業務用エレベーターとほぼ同等のルーム内広さでありながら、業務用エレベーターよりも省スペースで、木造建築物でも専用鉄塔なしで設置できる点。

「XLウェルハートVS」

 さらに、多様な小規模建築物へ導入しやすいように、業務用エレベーターで広く採用されている運転方式「乗合全自動運転方式」を採用し、中間階の乗り場には、昇り・降りの2ボタンがあるため、複数の階でエレベーターを呼び出した際でも効率的に人を運べる。

 下降時の最高速度は従来機と比べて1.5倍の毎分30メートルなため、待ち時間や移動時間が少ない他、ルーム内・乗り場ともに、昇降方向や停止位置が一目で分かる「インジケーター」と手の甲や肘でも押しやすい「大型操作ボタン」を標準搭載している。

「XLウェルハートVS」の操作ボタン

 タイムラグ自閉機構付き引戸は、2022年2月14日に発売された製品で、ドアが開いた位置で15秒止まる機能を持ち、つえや車いすを利用する人でも慌てずに通過可能で、閉め忘れも防げる。

「タイムラグ自閉機構付き引戸」

 らくレールは、2022年2月14日に発売された製品で、握りやすい形状を採用し、歩行をサポートするだけでなく、凹凸の少ないシンプルなデザインで、さまざまな施設になじみやすい。

「らくレール」

 e-Kindoorは、2022年夏頃に発売予定の製品で、非接触開閉を可能にする「センサー引手」を搭載しており、感染症対策でも役立つ。

「e-Kindoor」

 アクアハートF-exシリリーズは、レイアウトの柔軟性を高めた高齢者施設向け大型システムバスで、開発した床パネルにより、浴室を囲むいずれの壁にも扉を設けられ、適切な動線や介助スペースを保ちながら30機種以上の機械浴槽を取り付けられる。

 加えて、扉を2カ所に設置するなど、100種類以上の豊富なレイアウトに対応することで、浴室への入口と出口を分け、2箇所の脱衣所を配置することや機械浴槽の2台導入といったさまざまプランを選択可能な他、壁柄は7柄17通りの豊富なバリエーションから選べる。

 AHFEX 3030のサイズは3000(間口)×3000(奥行き)×2000(高さ)ミリで、AHFEX 3040は3000(間口)×4000(奥行き)×2000(高さ)ミリ。両製品は2020年10月1日に発売されている。

「AHFEX 3030」 提供:パナソニック ハウジングソリューションズ
機械浴槽が設置された「AHFEX 3040」
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