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» 2022年04月07日 09時00分 公開

三井住友建設がスプリンクラー配管向けの工法を開発、配管敷設作業で生産性が20%向上導入事例

三井住友建設は、ヤマトプロテックや三井化学産資と共同で、共同住宅におけるスプリンクラー配管の「パラソループ工法」を開発した。新工法は、天井スラブ面に敷設するスプリンクラーの主配管をループ状にするもので、在来工法(ヘッダー工法)と比べて配管長を約40%削減し、敷設作業の省力化により生産性を約20%高めた。

[BUILT]

 三井住友建設は、ヤマトプロテックや三井化学産資と共同で、共同住宅におけるスプリンクラー配管の「パラソループ工法」を開発し、都内で施工を進めるタワーマンション「(仮称)南大塚IV計画建設工事」の一部住戸に適用したことを2022年3月15日に発表した。

各種配管パーツの開発を含め新工法の施工性を改善

 共同住宅のスプリンクラー配管敷設で採用されるヘッダー工法では、スプリンクラーヘッド数に応じた多口継手(ヘッダー)を天井点検口が設けられたユニットバス内の天井スラブ面に配置し、各スプリンクラーヘッドまで配管を個別に敷設していた他、多数の配管が水回りの遮音壁を貫通しなければならなかった。

 そこで、三井住友建設はパラソループ工法を開発した。パラソループ工法は、ループ状の主配管により配管長を約40%減らせ、天井スラブ面に敷設する作業員の負担を軽減する。さらに、敷設作業の省力化は、今後懸念される担い手不足や作業員の高齢化対策にも有効だ。

パラソループ工法(左)とヘッダー工法(右)の比較 出典:三井住友建設プレスリリース

 加えて、ヘッダー工法では、水回りの遮音壁を貫通させる配管が多いため、貫通部の遮音処理に多くの時間を要していたが、パラソループ工法ではループ状にした主配管の2カ所を対処するだけのため、貫通部処理の省力化を図れる。今後は、各種配管パーツの開発を含め、新工法の施工性を改善し、実物件への適用を進めていく。

スプリンクラー配管敷設図の比較、パラソループ工法(左)とヘッダー工法(右)のイメージ(赤がスプリンクラー配管、緑が遮音壁、青が貫通部) 出典:三井住友建設プレスリリース

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