共同エンジニアリングが工場向けに配管設計・図面納品サービスを提供開始製品動向

共同エンジニアリングは、高度経済成長期に建設されたプラントと工場で、設備のメンテナンスを行うための正確な現地寸法と情報の取得に関するニーズが高まっていることを踏まえて、3Dレーザー計測データCAD化ソフト「Galaxy-Eye」を活用した配管設計・図面納品サービスを開発した。

» 2021年01月13日 09時00分 公開
[BUILT]

 建設業界の技術者派遣・受託事業を行う共同エンジニアリングは、富士テクニカルリサーチが展開する3Dレーザー計測データCAD化ソフト「Galaxy-Eye」を用いた配管設計・図面納品サービスの提供を2020年10月1日に開始した。

「受託型」と「技術者派遣型」をラインアップ

 近年、国内で高度経済成長期に建設されたプラントと工場で、設備の老朽化による改修工事が増え、設備メンテナンスを行うための正確な現地寸法と情報の取得に関するニーズが高まっている。

 しかし、こういったプラントと工場では、都度修正を行うという長年の習慣から図面が残っておらず、最新図面の所在も不明で、改修工事の際に図面と現場の状況が一致しないケースも多いため、共同エンジニアリングは、Galaxy-Eyeを使用した配管設計・図面納品サービスを開発した。

新サービスのイメージ 出典:共同エンジニアリング

 Galaxy-Eyeは、プラント業界では利用率が高いソフトウェアで、技術者が3Dレーザースキャナーで計測した点群データを保存できるのが特徴。点群データのノイズ除去と自動ショット合成といった点群処理や3DCADでのモデリング、干渉チェックなどの3Dシミュレーションも行えるため、機器搬出入のルートを検証しやすい。

ハンディータイプの3Dレーザースキャナーの計測方法 出典:共同エンジニアリング

 また、配管や鋼材、ダクトなどの3Dデータを備えており、点群をCADに変換して出力する事も可能。さらに、現場の状況をデジタルデータで複数のユーザーに共有できることから、現場の管理や省人化にも役立つ。

 共同エンジニアリングは、点群データを扱える人材が業界で不足していることを考慮し、今回のサービスでは、プラント配管設計者が現場の計測から3DCADによる配管設計までワンストップで納品する「受託型」と、技術者を同時に派遣するタイプを用意している。

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