三井住友建設は、覆工コンクリート打設システム「自動 de 覆工」にコンクリートポンプ圧送の自動化機能を搭載し、普通コンクリートでの配管切り替え時の必要従事者数を従来の6人から2人まで減らすことに成功した。
三井住友建設は2020年10月6日、岐阜工業と共同開発した覆工コンクリート打設システム「自動 de 覆工」に、コンクリートポンプ圧送の自動化機能を追加したことを発表した。
自動 de 覆工は、コンクリートの種類に限定されず、セントル(移動式型枠)のスキンプレート表面に打設中のコンクリート高さを検知するセンサーを50センチ間隔で設置し、あらかじめ設定した高さに到達すると、情報が制御盤に伝達され、所定の位置に配置されたコンクリート圧送配管に自動で切り替えられる。
打設位置ごとの打設高さと圧送速度の情報はリアルタイムでタブレットに表示され、圧送位置の変更や異常時における圧送停止の指示をタブレット上で行える。新たにコンクリートの自動圧送機能が実装されたことで、圧送配管が切り替わるタイミングに合わせて、ポンプの圧送開始と停止を自動で制御できるようになった。
配管切り替え作業とポンプの圧送を自動化することで、普通コンクリートでの配管切り替え作業の必要従事者数は、従来の6人から2人までに削減した。
三井住友建設は既に、福島県南会津郡下郷町で手掛けている「国道118号(仮称)田代トンネル工事」で、新機能を備えた自動 de 覆工を適用している。
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