竹中工務店は、「位置プラス」シリーズの「位置認識プラットフォーム」で取得した建設現場内の位置情報を、L is Bが展開する「direct」に連携して活用することで、建設現場内における業務指示に位置情報を追加して確実に伝え、指示伝達に伴う手間を削減するサービスを開発した。
竹中工務店は、L is Bと共同で、チャットアプリ「direct(ダイレクト)」上に、「位置プラス」の「位置認識プラットフォーム」で取得した位置情報を通知するサービスを開発したことを2022年3月22日に発表した。
建設現場では、元請ゼネコン職員と協力会社職長の間で、安全指示や作業指示などの日常的な業務指示にチャットアプリが使用されている。しかし、これまで、屋内の建設現場では、GPSの位置情報が使えず、チャットアプリで写真などを用いて業務指示をする際には、別途位置を示す資料を準備する必要があり、手間となっていた。
そこで、竹中工務店は、L is Bとともに、今回のサービスを開発した。新サービスは、同社が開発した位置プラスの機能をベースに位置認識プラットフォームで取得した位置情報をdirect上に通知する機能を提供することで指示場所を明確化し、業務指示者の指示写真と図面情報との統合手間を減らす。
加えて、竹中工務店の作業所職員へのヒアリングによれば、新サービスの機能によって、従来のチャットアプリによる業務指示と比較し、1日当たり60分の業務指示時間削減が期待できるという。
具体的には、写真を投稿すると、投稿者の位置情報をプロットした簡易MAPと投稿元の写真を合成した業務指示書を位置プラスのサーバが対象者に返信する。同時に、投稿者の氏名、投稿日時、棟名、フロア名をコメントとして送り、写真による業務指示を、実施場所とセットで確実に行いたい場合に役立つ。
また、特定の文字列(#位置、#いち、#イチ、#1)を投稿すると、投稿者の位置情報をプロットした簡易MAPを位置プラスサーバが対象者に送信する。併せて、投稿者の氏名、投稿日時、棟名、フロア名をコメントとして送る。
今回のサービスは、位置プラスシリーズと他社サービスを連携させた第1弾で、グループ会社の朝日興産を通じて2022年6月頃に外販を開始する予定だ。
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