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» 2020年01月24日 11時00分 公開

現場管理:大和ハウスが“現場管理アプリ”を発売、ビデオチャットとホワイトボードで現場移動を削減

大和ハウス工業はキッズウェイと共同で、クラウド型管理システム「CONNET(コネット)」を開発した。

[BUILT]

 キッズウェイ、大和ハウス工業、フジタの3社は、クラウド型の現場管理システム「CONNET(コネット)」を共同開発した。CONNETは、キッズウェイを介して2020年1月20日から一般販売を開始している。

保存したデータは全てクラウドに保存

 CONNETは、iOSとAndroidに対応したアプリケーションで、「業務の効率化」「移動時間の削減」「確認待ち時間の短縮」など、建設現場に働き方改革をもたらすことが期待されている。

 主な機能の一つ「ビデオチャット」は、最大4人で同時に会話することが可能で、ユーザー同士が離れた場所にいてもリアルタイムで現場の状況を共有できる。録音や録画にも応じ、通話内容をログとして残して、会話内容のエビデンスにも使える。

 互いの顔だけでなく、現場の映像を見ながら遠隔でコミュニケーションが図れるため、現場管理者がそ出向く手間が無くなる。現場監督が遠方にいても、その場で判断を仰げるため、これまでのように判断待ちの時間削減や作業の効率化につながる。

「CONNET」のイメージ 出典:大和ハウス工業

 もう一つの「ホワイトボード」機能は、撮影した写真に、現場と事務所など双方で、○✖の印や簡単なテキストを書き込め、より正確な現場への是正指示が行える。書き込んだ画像はクラウドへ保存されるため、工事の進捗管理にも役立てられる。

 ビデオチャット映像やホワイトボードの履歴、デバイス内の写真などの必要なデータは、クラウドに全て保存されるため、各現場に関連付けられたユーザーであれば、誰でも必要な時に閲覧することが可能だ。

「CONNET」の2つの機能 出典:大和ハウス工業

 操作もシンプルで、直観的なインタフェースを採用し、説明書が無くても一目で操作方法が理解できるように設計されている。ユーザーの追加は、現場ごとに発行されるQRコードを読み取るだけで完了し、人員が増員された場合でも、すぐにCONNETが利用できるようになる。

 開発の背景には、現場監督が安全や品質、工程の管理などに多くの時間を費やされ、その結果、現場内でのコミュニケーションが不足し、さまざまなトラブルが起きる要因となっていることがあった。一方で、作業員にとっても、現場監督への確認や指示待ちで、時間のロスが多く発生してしまっている。

 大和ハウス工業やフジタでも、こうした問題を抱えており、監視カメラや施設のセキュリティなどIoT事業を手掛けるキッズウェイの協力を得て、打開策となる現場管理用のシステムを開発した。

 これまでに、発売先駆け大和ハウス工業とフジタの大型建設現場で約半年間、実証実験を繰り替えしてきた。既にフジタでは、社内コミュニケーションツールとして導入しており、今後は大和ハウス工業でも採用を予定しているという。

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