コクヨと竹中工務店は、20歳以上のオフィスワーカー6万人を対象に、性格と座席選択で重要視する点について調べるWebアンケートを行った。その結果、ワーカーの性格を「協調タイプ」「職人タイプ」「活発タイプ」「バランスタイプ」「主導タイプ」といった5つに分類できることが判明した。
コクヨと竹中工務店は、共同で行った研究で、オフィスにおける座席選択で重視するポイントがワーカーの性格によって異なるという結果を得たことを2022年2月8日に発表した。
国内では、働き方改革の推進やコロナ禍でのワークスタイルと職場に対する価値観の変容を受けて、オフィス環境の多様化が進んでいる他、仕事内容、気分、状況などに合わせてワークスペースと時間を自由に選ぶ働き方「Activity Based Working(ABW)」を採用したオフィスが増加している。
こういった状況を踏まえて、コクヨと竹中工務店では、これまでにABWを採用した多くのオフィスを設計してきた。さらに、ABWを導入したオフィスで働くワーカーへの調査も実施した。その結果、同じ業務を行う場合でも、ワーカーごとに選ぶ席が異なることが分かった。
そこで両社は、「ワーカーの性格が座席選択に影響している」という仮説を立て、20歳以上のオフィスワーカー6万人を対象に、性格と座席選択で重要視する点について調べるWebアンケートを2020年12月15〜18日に行った。その結果、ワーカーの性格を「協調タイプ」「職人タイプ」「活発タイプ」「バランスタイプ」「主導タイプ」といった5つに分類できることが判明した。
加えて、対象者のうちABWオフィスで働くワーカー817人に、「座席選択時に考慮する要因は何か」とWebアンケートで聞いたところ、5つのタイプごとに重視する環境選択のポイントが違うことが分かった。
具体的には、協調タイプは「他の人の様子が見えると安心」する傾向にあり、職人タイプは「人目につかず籠(こも)りたい」と考え、活発タイプは「気軽に雑談できる広いスペースを好む」という特徴を備え、バランスタイプは「さまざまな環境への適応力が高い」人で、主導タイプは「見通しの良い場所で、周囲の雰囲気を感じたい」と思うことが判明している。
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