アズビルは、オフィスビルの複数エリアを対象に、空調のON/OFFや予約や延長の操作が個別エリアや個別空調ごとにできる操作器を海外市場向けに先行発売した。
アズビルは2021年12月13日、オフィスビル向けに空調の温湿度表示や設定、CO2濃度の確認や室内換気を実現する操作器「マルチエリア対応ユーザターミナル」を東南アジアや中国、韓国などの海外市場で販売を開始した。
新製品は、室内の温度、湿度、CO2濃度の表示、ユーザーが必要な場所(エリア)の空調をマルチエリア対応ユーザターミナル画面から、ON/OFFの設定が可能な操作器。室内デザインと調和するフラットなデザインを採用し、アズビルのビルディングオートメーションシステム(BAS)「savic-net G5」とオープンプロトコル「BACnet MS/TP」を介した連携で、外気を取り入れる適切な換気を制御し、安心・快適な室内空間の提供に貢献する。
主な特長としては、1台で最大8エリアの空調機器や照明の発停操作に加え、空調機器については温湿度やCO2濃度、風量の設定以外にも、予約運転、延長運転をコントロール。同時に、8エリアの温湿度やCO2濃度も表示し、外気温湿度や降雨情報も確認できるため、室内に居ながらにして屋外の状況も分かる。
画面は、グローバル市場を見据えたシンプル設計で液晶タッチパネルとペゼルタッチキーから成り、ボタンがなくフラットな盤面のため、さまざまな建物に調和する。表示は日本語と英語の2か国語に対応している。
また、ユーザー自身が使うことを想定しているため、使用者を制限するパスワード機能も搭載。パスワードは1台につき1つ設定することができる。
アズビルでは、先行して東南アジアや中国、韓国で販売するが、今後は国内を含むその他の地域にも販売対象国を拡大していくとしている。
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