大成建設は、現在工事を進める「袖ケ浦市庁舎整備事業」で、「建築物省エネルギー性能表示制度」の最高ランクを獲得するとともに、「ZEB Ready」認証を取得した。今回の事業は、政府が2021年10月に公表した「第6次エネルギー基本計画」で掲げた「ストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保されていることを目指す」の項目に資する取り組みとなる。
大成建設は、現在計画を進めるプロジェクト「袖ケ浦市庁舎整備事業」で、「建築物省エネルギー性能表示制度(Building Energy-efficiency Labeling System、BELS)」の最高ランクを獲得するとともに、「ZEB Ready」認証を取得したことを2021年12月3日に発表した。
政府は、2014年に公表した「エネルギー基本計画」で、「2020年までに新築公共建築物などで、2030年までに新築建築物の平均でZEBの実現を目指す」という項目を設けた。さらに、2021年10月に閣議決定した「第6次エネルギー基本計画」では「2030年度以降新築される建築物について、ZEH・ZEB基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」とした。
上記のような政府方針を踏まえて、大成建設は、袖ケ浦市庁舎整備事業の工事で、実施設計の段階で施設のZEB化を目標に掲げた。今回の事業では、省エネルギーシステムなどの導入により、空調と照明の負荷を低減することで一般の建物に比べ一次エネルギー消費量の54%削減を達成する。
具体的には、既存棟は耐震改修工事に合わせて、屋根の高断熱化とLow-E複層ガラスの交換を行い、新築棟は屋根および壁の高断熱化やLow-E複層ガラスを採用する。加えて、館内にLED照明を採用する他、人の在席状況を検知して照明を自動で制御する人検知照明自動制御システム「T-Zone Saver」も導入。また、個別制御性と省エネルギー性に優れた高効率パッケージエアコンとガスコージェネレーションによる発電の排熱を利用した高効率熱源機器を建物内も取り付ける。
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