さくら構造は、耐震性に優れた壁式構造を改良した「スマートウォール工法」をリリースし、10カ月で設計件数300棟を達成した。同工法は、従来の壁式構造の良さに加え、鉄筋量の削減によるローコストを実現する。
さくら構造は、耐震性に優れた壁式構造を改良した「スマートウォール工法」をリリースし、10カ月で設計件数300棟を達成した。
同工法は壁式構造のメリットである広々とした空間、高い耐久性、耐火性、気密性、遮音性、ローコストに加え、さらに施工性と耐久性を向上させながらもコストを削減する優れた工法で、土地活用系、マンション経営をしている不動産投資家、設計事務所、建設会社を中心に依頼がきているという。
従来の壁式構造は地震や台風などに強い構造だが、コストが高いことが課題であったが、スマートウォール工法では、耐震性が高い壁式構造の良さをそのままに、低コストで提供できるという。
同工法の特徴は、耐久性の大幅な向上を可能とする構造躯体、ローコストを実現する「壁式×シングル配筋」の構造、施工性の向上による施工不良発生率の低下と工期短縮、過去の震災で実証済みの「高耐震壁式鉄筋コンクリート造」、ひび割れ抵抗性能向上仕様としたコンクリートの採用だ。
壁式構造は、通常のRCラーメン構造より躯体費が安価だが、スマートウォール工法は壁配筋がシングル配筋となるため、ダブル配筋に比べ鉄筋量と配筋工事の手間が半分となり、さらにコストを削減できる。
顧客からも、コストの削減や耐震性の維持、施工性、間取りの柔軟性などについてよい反応があるという。
耐震性に関しては、反力機構および最大能力1000トンの20連連動油圧ジャッキを用い、試験体の破壊まで行う水平加力実験を実施した。「実大5階建壁式RC造アパートの実験的研究」によると、壁厚15センチメートルの壁式構造であっても保有水平耐力の余裕度が2.2倍程度あり、高い耐震性能を有していることが分かった。
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