ESRは、埼玉県加須市下樋遣川で、マルチテナント型物流施設「ESR 加須ディストリビューションセンター2」が2022年3月1日に着工することを公表した。
ESRは、埼玉県加須市下樋遣川で、マルチテナント型物流施設「ESR 加須ディストリビューションセンター2(加須DC2)」を開発することを2021年11月2日に発表した。
開発地は、東北自動車道「加須インターチェンジ(IC)」から約2.5キロの場所にあり、圏央道と連結する「久喜白岡ジャンクション(JCT)」から約13キロのエリアに位置し、高速道路へのアクセスが良好で、埼玉県内だけでなく、1都5県の首都圏全域と東北地方への輸配送に対応する。
加えて、東武鉄道伊勢崎線「加須」駅から5.6キロで、加須駅を経由するコミュニティーバスの停留所から850メートルの地域に立地するため、公共交通機関での通勤に応じる。周辺には、人口密集地もあり、施設内で働く人材を確保しやすい。
加須 DC2は、耐震構造の4階建てで、人材確保の施策として、敷地内に265台以上の乗用車を停められる駐車場を設ける。建物は、スロープで、3階まで直接アクセスでき、1階は建物両面に、3階は中央車路を挟んで両側に、トラックバースを配置する。トラックバースは最大108台分の大型車を接車可能。加えて、敷地内に大型車の待機スペースを十分に用意することで、効率的な入出庫オペレーションを実現する。
倉庫は、1〜2階と3〜4階のメゾネット仕様で、荷物用エレベーターと垂直搬送機により高い縦搬送能力を備える。床荷重は、1〜2階が1平方メートル当たり2トンで、3〜4階が1平方メートル当たり1.5トン。梁(はり)下有効高は1〜2階が6.5メートルで、3階は5.5メートル、4階は6メートルとする。柱ピッチは、11(間口)×10.5(奥行き)メートルとし、保管効率と汎用性を高める。最小賃貸区画は約4958平方メートルで、最大12テナントへの分割に応じる。
また、ESRの基本理念「HUMAN CENTRIC DESAGN」に基づき、館内に3カ所のラウンジやドライバー休憩室を完備し、利用者が快適に過ごせるようにする。
環境配慮に関して、全館にLED照明や環境配慮型照明システムを採用し、外壁には断熱性能に優れるサンドイッチパネル、ヒートポンプ式空調、節水器具といった省エネルギー設備を導入し、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」で「Aランク」を取得する予定だ。さらに、自家消費型太陽光発電システムも搭載する。
BCP(事業継続計画性)対策については、非常用自家発電設備を配置し、停電時でも、防災センターや荷物用エレベーター、電動シャッター、トイレなどが一定時間使えるようにする。
加須DC2は、耐震構造の地上4階建てで、延べ床面積は10万5315平方メートル。所在地は埼玉県加須市下樋遣川6000-1で、敷地面積は4万9587平方メートル。用途地域は市街地調整区域。着工は2022年3月1日で、竣工は2023年5月31日を予定している。
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