では、実際に新システムで、何が実現されるのか?谷口氏は具体的な機能として、インスタンスのLOD管理とプロパティ管理を解説した。
「最初に紹介するのは、LOD要件に基づきインスタンスの状態を管理する機能。インスタンスのステータス入力パネルは、位置の状態値を示す〈Position〉とタイプ選択の状態値〈Type〉の2行に分けられ、それぞれの状態値を分数で示します。分母は現フェーズで到達すべきLODを、分子は現在到達している状態値を示します。また、進展途上の状態入力画面では〈Good〉や〈Bad〉の入力で意志を提示。その判断が誰のものか示します。さらに作業完了時には、承認者が〈Approve〉を入力して作業の完了を表明します」。
次にLOD要件に基づきプロパティの状態を管理する機能は、チェック対象の選択ダイアログパネル上で操作する。パネル上で、チェック対象とするLOD管理上の部位名を選択し、同じくチェック対象となるLODを選べば、当該LODにおけるプロパティ要件が表示される。最終的なチェック結果は、Revit上でレポートとして見ることができるのだ。
従って、プロパティの正解が一つの値ならこのレポートから即座に修正できるし、この「修正する/しない」をレポート上で選ぶことも可能である。
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