街づくりで貢献するサービスは、LiDARやBIMのデータを統合した3Dデジタルマップを作成し、建物と構造物の管理をしやすくし、同時に対象物のリアルタイム映像も活用して人流と物流を見える化する。加えて、3Dデジタルマップは、特定の街での自然災害の影響が分かるシミュレーションも行えるようにし、都市計画と防災計画に役立つプラットフォームとする。
NTTコムウェアでは、各サービスで使用するセンサーやGNSS、ドローン、ロボット、センシング技術を「Infratectorコア」と呼称している。
今後の展開について、田中氏は、「SmartMainTechのコア技術として、多様なデータを複合的に処理するマルチモーダルAIや画像認識AI、統計解析AIを組み合わせたマルチAIを開発する。マルチAIは、多様なデータをベースに、将来的な構造物のひび割れや損傷の状況を予測するため、メンテナンス業務のスリム化が図れる。また、Infratectorコアの製品や技術を自社単独または他社と共同で開発し、計画中のデジタルツイン基盤に統合するつもりだ」と方針を示した。
同社は、通信設備や風力発電所、文化財、建物、街区を対象に、データマネジメント基盤を構築した後、スマートインフラやスマートエネルギー、スマートシティーをサポートするシステムを作成して、2021年度から2025年度までにSmartMainTechで売上100億円を目指している。
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