三井不動産は、英国ロンドンで日系企業としては最大の都市開発とされる「ホワイトシティプレイス再開発計画」のうち、テレビジョンセンターの西オフィス棟に着工した。
三井不動産は2021年3月23日、英国子会社Mitsui Fudosan(英国三井不動産)を通じ、2015年より開発してきたロンドンの「テレビジョンセンター再開発計画」で、西オフィス棟の建設に2023年上期の完成を目指し、着工したことを公表した。プロジェクトは、三井不動産グループと2006年から資本提携している英国の不動産ディベロッパー・スタンホープを事業パートナーにして進めている。
西オフィス棟の建設は、2018年に大部分が竣工した「テレビジョンセンター再開発計画」第1期の最終区画にあたる。既に、同棟のテナントとして、Calvin KleinやTommy Hilfigerなど有名ブランドを傘下に有する米大手アパレル企業PVHの英国現地法人と賃貸借契約を締結している。PVHとの契約面積は約4650平方メートルに及び、英国本社として使用される予定で、PVHとの契約により、総貸付面積の約43%が契約済みとなった。
計画地は、ロンドン市中心部のウェストエンドから西へ約6キロのホワイトシティエリアに位置する。当該エリアはロンドンを代表する再開発エリアの一つで、三井不動産の開発物件に加え、インペリアル・カレッジの新キャンパスや大型ショッピングセンター「ウェストフィールド」も計画されている。また、ヒースロー国際空港へのアクセスも良好で、多国籍企業のオフィス需要も高い地域となっている。
三井不動産グループは、英国の公共放送局BBCが所有していた土地・建物を2012年に取得して以降、プロジェクトを進めてきた。2015年6月にBBCから取得した近接の「ホワイトシティプレイス再開発計画」を合わせた敷地面積約12万4000平方メートルは、ロンドンにおける日系企業の都市開発としては最大規模だという。
このたび着工する西オフィス棟は、英国大手設計事務所のモリス・アンド・カンパニーがデザインを手掛け、地下1階・地上10階建て、総貸付面積で約1万1000平方メートル、延べ床面積1万6300平方メートルの規模となることが見込まれる。また、設計の工夫による資材使用の最小化、ソーラーパネルの設置や竣工後のテナントとの運営面での協力により、CO2排出量を軽減するなど、環境に配慮したオフィスビルとする。
なお、ホワイトシティプレイス再開発計画の南側に位置する「テレビジョンセンター再開発計画(第1期)」は、英国のシンボルとされてきたBBCの元本社建物を、432戸の分譲住宅、オフィス、ホテル、レストランなどから成るミクストユースの複合施設へと生まれ変わらせた。2018年11月に竣工し、街の魅力が向上したことにより、オフィスは満室稼働している。
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