オプテックスは、歩行者の歩く速度や進路を読み取り、自動ドアを人が横切った際の不要な開閉を防ぐ自動ドアセンサー「eスムースセンサー」のビルトインタイプを開発した。ビルトインタイプは、空間の美観に配慮でき、意匠性が高い建物にも調和しやすい。
オプテックスは、自動ドアの無目(むめ)と天井に内蔵するタイプの自動ドアセンサー「eスムースセンサービルトイン」を2020年10月1日に発売した。
同社は、画像技術を用いて人の歩く速度や進む方向を読み取り、歩行者の歩行スピードに合わせて最適なタイミングで自動ドアを開き、自動ドアを人が横切った際の不要な開閉を削減することで、省エネ性を高めた自動ドアセンサー「eスムースセンサー」を2017年に発売した。
発売以降、機能性や省エネ性が評価され、大型ショッピングモールの出入口やホームセンターの資材搬入口、病院の来院者出入口、オフィスビルのメインロビーなどで採用されている。しかし、東京都心部では、複数の大規模再開発やオフィスビルの建設が進んではいるが、個性豊かな建築やこだわりのあるエントランスを備えているため、空間に調和する自動ドアセンサーが求められていた。
そこで、オプテックスは、空間に調和するeスムースセンサーの埋め込み式を開発した。eスムースセンサーの埋め込み式は、無目や天井に内蔵でき、設置環境に合わせて使え、天井に取り付ける時は、内装に馴染(なじ)む付属の白い専用カバーが付けられる。
また、歩行者が自動ドアに向かってくる速度を正確に検知し、歩行者にとって適したタイミングでドアを開ける。さらに、歩行者の歩く方向を判別するため、横切るだけでは開かず出入りする時のみドアを開閉することが可能。不要な開閉を防ぐことで、外気の室内流入を軽減し、空調効率を向上する。
eスムースセンサービルトインの価格は、オープンプライスで、販売目標台数は初年度1000台を掲げている。
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