ユビテックは鹿島建設と共同で、工場や工事現場などで働く作業者の安全を見守る安全衛生支援サービス「Work Mate」の機能向上を目指し、2021年3月1日より試行運用を開始した。体調不良者の即時発見、対処に対する有効性を検証する。
ユビテックは2021年3月1日、鹿島建設と共同で、安全衛生支援サービス「Work Mate」の試行運用を開始した。工場や工事現場などで働く作業者の安全を見守る同サービスの機能向上を目指し、鹿島建設の新名神高速道路枚方工事の作業員20人を対象として実施している。
作業員が1年を通じてスマートウオッチを着用し、体調不良者の即時発見、対処に対するWork Mateの有効性を検証する。
同社は、製造現場などにおける作業者の「転倒・転落検知」「SOSアラート通知」「屋内外位置測位」「バイタル情報測定」の機能を持つWork Mateを開発し、2019年より提供してきた。
2021年1月には、心拍数と温湿度情報からから熱中症の予兆となる大量発汗の状態を検知するアルゴリズムを独自に開発し、「熱中症予兆検知機能」を新たに追加した。個人特性と回復状態をAIが学習し、適切なタイミングで作業者の「回復・作業復帰」を通知し、精度はAIによって日々向上するようになっている。また、心拍数や加速度情報から、体調レベルや疲労レベルも検知する。
鹿島建設では、現場管理の生産性および安全性の向上を目指し、現場の状況変化に応じたタイムリーで素早い意思決定を実現するため、人、モノ、建設機械の位置や稼働状況を、気象、交通情報などの環境情報と併せて一元管理できる統合管理システム「Field Browser」を開発し、運用している。
本試行運用でWork Mateの有効性を確認した後には、Field Browserとのデータ連携を進め、さらに高度な現場管理システムの構築を目指す計画だ。
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