電気設備図の構築後、ANDES電匠では、図面内で利用した機器と配線の凡例表を自動で創出でき、分電盤に接続されている各回路の情報を基に、盤図や制御盤の表もオートで作れる。また、マウスの操作で、配線のためにケーブルを乗せるケーブルラックと照明器具の支持材「レースウェイ」の位置を図面上で決められる。そして、図面に建物の階数と階の高さを入力し、床面の高さを設定すると、特定の階層で構築した設備の配置(系統図)を異なる階の図面にも複写できる。
電力会社施工証明書や電気使用申込書といった電力会社への申請書類は、ANDES電匠が、使用頻度の高い語句を事前に登録している他、名前・住所などの共通する項目を自動連携するため、迅速に仕上げられる。
顧客にリフォームを提案する際に便利なプラン図は、ANDES電匠で、土台となる図面を読み込み、画像の貼り付けやコメントの入力、レイアウトを設定して作れる。設備の情報と画像を載せるだけでプラン図を作成可能なテンプレートも用意している。
ANDES電匠の互換性に関して、ANDES電匠は、DWG、DXF、JWW、JWC、SFC、P21、PDFといったデータ形式の入出力に応じている。CADソフト「AutoCAD」や「Jw_cad」などのレイアウト※1とブロック※2の読み込みにも対応。さらに、ラスターデータ※3を読み込んで編集する機能やPDFの図面を読み込み自動でCADデータ化する機能、CADデータをPDFでアウトプットする機能も備えている。
※1 レイアウトとは、図面シートを作成する2次元の作業環境を指す。
※2 ブロックとは、複数の図形をまとめて1つにしたもので、1つのオブジェクトとして何度も使える。
※3 ラスターデータとは、格子状に並んだピクセルから成るデータ。
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