計器自動読み取りサービス「LiLz Gauge」、電源が無い現場でも計器データを取得設備点検を変える次世代メンテナンスサービス(1/3 ページ)

プラントやビルなどの日常点検で、圧力計や電圧計といった計器が表示する値を確認する業務が作業員の負担になっている。重荷となるのは、異状が発生していないのに現場に確かめに行くことで生じる移動時間や目視のチェックにより発生する数値の誤入力などだ。問題を解消する製品として、LiLzはアナログメーター自動読み取りサービス「LiLz Gauge」を開発した。

» 2020年04月16日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 AIとIoTテクノロジーを組み合わせたシステムを提供するLiLzは、日常点検で役立つアナログメーター自動読み取りサービス「LiLz Gauge」の事業を拡大している。2020年2月28日には、LiLz Gaugeの専用IoTカメラ「LiLz Cam」を量産化することを発表した。

 LiLz Gaugeは、LiLz Camで撮影したアナログメーターの画像から自動的に指示値を読み取り、正確なデータを表示したり、記録したりできるクラウドサービス。導入することで、メーターの読み取り作業が自動化され、点検作業員の負担が大幅に軽減される。加えて、多くのデータが取得でき、より精度の高い分析が容易になり、最適な設備保全の実現につなげられる。

 今回、LiLz の体制やLiLz Gauge開発の背景などについて、LiLz 代表取締役社長の大西敬吾氏に聞いた。

当初のコンセプトは異常検知

――LiLZの体制とLiLz Gauge開発のきっかけ 

LiLz 代表取締役社長の大西敬吾氏 

大西氏 LiLZは2017年に、沖縄県に拠点を構えるベンダー会社の新規事業を担当していたチームが立ち上げた会社だ。現在、正社員4人と必要な時に業務をサポートするパラレルキャリアのフェロー2人が所属している。正社員はIoT分野を担当する私を除き、機械学習の開発と研究などを担っており、機械学習の視点からIoTを設計する少数精鋭チームだ。メインミッションは、機械学習とIoT技術で現場の仕事を“ラク”にすることだ。

 LiLz Gauge開発の出発点は、コンテスト“2018年度第1回高砂熱学工業アクセラレータ”に採択されたことだ。異状検知というテーマで応募していたが、現場で働く作業員から“点検をなんとかしてほしい”という声が挙がり、点検について、LiLzで課題を深堀りした。結果として、設備保全の現場で、日常点検に手間がかかり、全業務のうち、多くの割合を占めることが判明した。さらに、設備の異常を発見することより、通常の状態を確認するケースが大半だと分かった後、LiLz Gaugeの専用クラウドやLiLz Camの開発を始め、試作を作成し、ビジネスモデルを作り上げた。ビジネスモデル完成後は、多様なコンペティションにエントリーし、さまざまな賞を受賞した。

LiLzのミッション
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.