構造計画研究所は、次世代ウェアラブル型計測デバイス「NavVis VLX(ナビビズ ブイエルエックス)」の国内販売を開始した。装着し歩くだけで工場・施設の高精度3次元データの取得が可能になる。
構造計画研究所は、業務提携を行っているドイツのスタートアップ企業NavVis(本社:ドイツ ミュンヘン)が開発した次世代ウェアラブル型計測デバイス「NavVis VLX(ナビビズ ブイエルエックス)」の国内販売を開始した。計測業務の大幅な効率化を実現する。
「NavVis VLX」は人間工学(エルゴノミクス)に基づく設計により、腰と肩で支えることで身体への負担を軽減するウェアラブル型計測デバイスだ。装着して歩くだけで、空間の3次元デジタルデータを手軽に取得することができる。重さは9.3キログラム、サイズは108×33×56センチメートル(高さ×幅×奥行き)。
「NavVis VLX」の利用により、従来の据え置き型のデバイスでは膨大な計測時間を要していた建設現場や工場・プラント施設、施設内の階段やキャットウォーク、複雑な配管・ダクトの周辺など、狭く入り組んだ空間でも短時間での計測が可能となり、手軽に3次元デジタルデータが取得できる。計測精度は据え置き型の計測デバイスと同等の性能を保有し、計測後の後処理も速やかに行うことができるとしている。
また、重要インフラ施設や製造工場・プラントにおける保守メンテナンス業務の効率化、施工現場の出来高管理、歴史的建築物の保存、デジタルショールーム構築といった用途で活用できるという。昨今のコロナ禍における、不要不急な移動の削減、遠隔地からの管理・意思決定といったニーズに対応する。
同社は、2018年に販売を開始したNavVis社の移動式計測デバイス「NavVis M6」と、Webブラウザでパノラマ写真+点群データによる計測結果を表示・共有可能な「NavVis IndoorViewer」とともに、国内の建築土木業、製造業、小売・サービス業向けに、「NavVis VLX」の販売、技術サポートを提供していく。
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