トプコンは高精度な3D点群データ計測が可能な3Dレーザースキャナー「GLS-2200シリーズ」を発売した。建設工事における生産性のさらなる向上と、i-Constructionの普及・促進に貢献していく。
トプコンは2020年9月4日、3D点群データ計測対応の3Dレーザースキャナー「GLS-2200シリーズ」を発売した。
GLS-2200シリーズでは後方交会法プログラムを本体に追加し、複数の場所から計測したデータを結合するレジストレーション作業を計測と同時に行うことで、点群処理ソフトウェアでの作業時間を大幅に短縮。現場で器械点設置の良否判断を可能とし、再計測の削減につなげられるという。
器械点設置においては、200mのターゲットスキャンを可能とし、さらに360°プリズムへの対応によりターゲットの設置回数や向きの変更を抑えられることから、計測作業の時間を大幅に短縮できるとのことだ。
また新製品はHDR(High Dynamic Range)撮影に対応し、明暗の差が激しい測定対象においても黒つぶれや白飛びを防ぎ、自然でリアルな色彩が表現可能な3D点群データを生成可能としている。
面精度は、従来の2mmから1mmに向上した。i-ConstructionのICT舗装工時の出来形計測へ対応する他、建築の床面の平坦性検査などに役立てられるという。
同シリーズの、消費税込み国内標準価格は880〜1430万円。
国土交通省は、ICTの全面的活用を目指す政策「i-Construction」において、2023年までに、土工事に加え、舗装(修繕)工、付帯構造物設置工にも「BIM/CIM(Building Information Modeling/Construction Information Modeling)」を原則適用するという方針を示している。同社では、今後のさらなる3Dレーザースキャナーの需要拡大も想定し、3Dレーザースキャナーに3D点群データ計測の機能を新規追加したという。
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